サイトマップで迷子の回避

サイトマップで迷子の回避

ITを学びたい

先生、『サイトマップ』って、ウェブサイトのすべてのページへのリンクが載っているページのことですよね?

IT専門家

おおむね合っていますが、もう少し正確に言うと、『サイトマップ』はウェブサイトのページ構成を示す案内図のようなものです。すべてのページへのリンクが必ず載っているとは限りません。ウェブサイト全体を俯瞰して、どこにどんな情報があるのかを分かりやすく示すためのものです。

ITを学びたい

なるほど。すべてのページへのリンクではなくて、ウェブサイトの構成が分かるように作られているんですね。ということは、サイトマップを見れば、自分が探している情報がどこに掲載されているのかがすぐに分かるということですか?

IT専門家

その通りです。サイトマップは利用者にとって、ウェブサイト内を迷わずに目的の情報へたどり着くための道しるべのような役割を果たします。また、ウェブサイト制作者にとっては、ウェブサイト全体の構成を整理し、管理する上でも役立ちます。

site mapとは。

ウェブサイトのページ構成を示す案内図のようなページについて。このページには、ウェブサイトにあるそれぞれのページへのリンクが一覧でまとめられています。

案内図

案内図

初めて訪れた場所に、分かりやすい案内図があると安心しますよね?インターネット上の場所、つまりホームページでも同じです。たくさんの情報が掲載されているホームページでは、目的の情報を見つけるのが難しい場合があります。まるで、広い建物の中で迷子になったような気持ちになるかもしれません。そんな時に役立つのが「案内図」、ホームページでは「場所図」と呼ばれるものです。

場所図は、ホームページ全体の構成を分かりやすく示した図です。建物の各階ごとの案内図と同じように、ホームページにある様々な情報がどのように整理され、どこに配置されているのかが一目で分かります。場所図には、ホームページにある全ての部屋、つまりページへの入り口が示されています。例えば、「お知らせ」や「商品のご案内」、「会社概要」といった情報が、それぞれどこに掲載されているかがすぐに分かります。まるで、建物の案内図で「お手洗い」や「出口」を探すのと同じです。

場所図の見方は簡単です。図の中の文字や絵を押し示すことで、その情報が掲載されているページに直接移動できます。例えば、「商品のご案内」という文字を押すと、商品の一覧が表示されているページに移動します。また、場所図はホームページのどのページからでも見られるように、分かりやすい場所に設置されていることが多いです。通常、ホームページの上部や下部、あるいはメニューの中にあります。「場所図」と書かれた文字や案内図の記号を見つけて押してみましょう。

場所図を使うことで、ホームページの中を迷わずに目的の情報にたどり着くことができます。まるで、案内図を見ながらスムーズに目的地まで歩けるのと同じです。ぜひ、ホームページを訪れた際には、場所図を活用して、快適に情報収集をしてみてください。

場所図のメリット ホームページでの役割 具体的な例
初めての場所に訪れた際の安心感 ホームページ全体の構成を分かりやすく示す 建物の各階ごとの案内図
目的の情報を見つけやすくする 様々な情報がどのように整理され、どこに配置されているのかが一目で分かる 「お知らせ」「商品のご案内」「会社概要」
迷子になった際に役立つ ホームページにある全てのページへの入り口を示す 「お手洗い」「出口」を探すのと同じ
ホームページの中を迷わずに目的の情報にたどり着く どのページからでも見られるように、分かりやすい場所に設置 ホームページの上部、下部、メニュー

種類

種類

案内図には、主に二種類あります。一つは、利用者向けに作られた、普段私たちが目にする形式の案内図です。これは、誰でも見られる場所に置かれ、訪れた人が全体の構成を理解し目的の場所へ簡単に行けるようにするためのものです。文字や図で分かりやすく表現されていることが多く、階層構造で示されている場合もあります。例えば、大きな商業施設や公共施設などでよく見かけます。案内図を見れば、どの階に何の店があるのか、トイレはどこにあるのかなど、すぐに分かります。これにより、利用者の満足度向上に繋がります。もう一つは、探し物を探すための案内図です。これは、探し物をする者に場所の情報を伝え探し物を見つけやすくするためのものです。目に見える形ではありませんが、探し物をする者の活動を助けるという点で、大きな役割を担っています。例えば、図書館の蔵書検索システムなどがこれに当たります。利用者は、システムにキーワードを入力することで、目的の本がどの棚のどの位置にあるのかを調べることができます。前者は利用者の使いやすさの向上に、後者は探しやすさの向上に貢献します。どちらも、情報を整理し、提供するという点で重要な役割を担っています。それぞれ異なる目的で作られていますが、利用者にとって有益な情報を分かりやすく伝えるという共通の目的を持っています。最近では、これらの案内図を組み合わせたものも見られます。例えば、商業施設のウェブサイトに、施設内の案内図と合わせて、各店舗の情報を掲載することで、利用者は事前に施設内の情報を把握し、スムーズに買い物を楽しむことができるようになります。このように、案内図は、情報を整理し、伝えるための重要な手段と言えるでしょう。

種類 目的 対象 特徴 効果
利用者向け案内図 全体の構成理解、目的の場所への誘導 施設利用者 視覚的に分かりやすい表現、階層構造、誰でも見られる場所に設置 商業施設、公共施設の案内図 利用者の満足度向上、使いやすさの向上
探し物検索用案内図 探し物の場所特定、発見支援 探し物をする者 目に見えない形、システム利用 図書館の蔵書検索システム 探しやすさの向上

作り方

作り方

ホームページの案内図を作る方法は大きく分けて二つあります。一つは、文字通りホームページの構成を示した案内図、いわゆる「HTML形式の案内図」です。もう一つは、検索案内人向けの「XML形式の案内図」です。

まず、HTML形式の案内図の作り方を見ていきましょう。ホームページは、家の間取り図のように、様々な部屋(ページ)で構成されています。この部屋と部屋の繋がりを分かりやすく整理して、一覧にしたものがHTML形式の案内図です。案内図を作るには、まずホームページ全体の構成を把握する必要があります。家の間取り図を作る時と同じように、玄関(トップページ)から始まり、各部屋(カテゴリや個別のページ)へどのように繋がっているかを整理します。主要な部屋(主要カテゴリ)をまずリストアップし、その下に個別の部屋(個別のページ)への入り口(リンク)を配置していくと、利用者はホームページ全体を迷うことなく見て回ることができます。

次に、検索案内人向けのXML形式の案内図の作り方です。こちらは、HTML形式のように利用者が見るためのものではなく、検索案内人(検索エンジン)がホームページの中身を理解しやすくするためのものです。XML形式の案内図には、ホームページの住所にあたる「URL」、そのページが最後に更新された日時、どのくらいの頻度で更新されるかといった情報を書き込みます。この情報は、XMLと呼ばれる特別な言葉遣い(構文)に従って記述する必要があります。XML形式の案内図を手作業で作るのは大変ですが、便利な道具を使うことで自動的に作成できます。ホームページ管理用の仕掛け(システム)に備わっている機能を使ったり、専用の道具(ツール)を利用したりすることで、簡単にXML形式の案内図を作ることができます。XML形式の案内図は、検索案内人がホームページの中身を素早く正確に理解するのに役立ち、検索結果に良い影響を与える可能性があります。

案内図の種類 目的 対象 作成方法 備考
HTML形式 ホームページの構成を示す 利用者 ホームページ全体の構成を把握し、トップページから各ページへの繋がりを整理してリストアップする 家の間取り図のように、利用者が迷うことなくホームページ全体を見ることができるようにする
XML形式 検索エンジンがホームページの中身を理解しやすくする 検索エンジン(検索案内人) URL、最終更新日時、更新頻度などをXML構文で記述する。専用のツールやシステムの機能を使って自動作成も可能。 検索結果に良い影響を与える可能性がある

利点

利点

ウェブサイトの案内図とも言えるサイトマップは、ウェブサイトを訪れる人とウェブサイトを運営する人の両方に多くの良いことがあります。まず、ウェブサイトを訪れる人にとっては、探し求める情報に容易に辿り着けるという利点があります。ウェブサイト全体の見取り図を把握できるため、迷子になることなく、必要な情報へスムーズにアクセスできます。これは、ウェブサイトの使いやすさを向上させ、満足度を高めることに繋がります。

ウェブサイトを運営する人にとっても、サイトマップは多くの利点をもたらします。サイトマップを作成する過程で、ウェブサイト全体の構造を整理する必要が生じます。この作業を通して、重複した内容のページを見つけたり、情報の不足している箇所を補うことができ、結果としてコンテンツの質を高めることに繋がります。また、整理されたウェブサイトは管理がしやすくなり、更新作業も効率的に行うことができます。

さらに、サイトマップは、検索をするための機械がウェブサイトの中身を適切に読み込み、登録するのを助ける役割も担います。検索をするための機械は、サイトマップを通じてウェブサイト全体の構造を理解し、それぞれのページがどのような内容を含んでいるのかを把握します。これにより、検索結果にウェブサイトが表示されやすくなり、より多くの人にウェブサイトの情報が届くようになります。つまり、ウェブサイトへの訪問者を増やし、情報をより広く伝えることに貢献するのです。

このように、サイトマップはウェブサイトを訪れる人とウェブサイトを運営する人の双方にとって、なくてはならない重要な役割を果たしています。

対象 利点
ウェブサイトを訪れる人
  • 探し求める情報に容易に辿り着ける
  • ウェブサイト全体の見取り図を把握できる
  • 迷子になることなく、必要な情報へスムーズにアクセスできる
  • ウェブサイトの使いやすさが向上し、満足度が高まる
ウェブサイトを運営する人
  • ウェブサイト全体の構造を整理できる
  • 重複した内容のページを見つけられる
  • 情報の不足している箇所を補える
  • コンテンツの質を高めることができる
  • ウェブサイトの管理がしやすくなる
  • 更新作業を効率的に行える
  • 検索エンジンがウェブサイトの中身を適切に読み込み、登録するのを助ける
  • 検索結果にウェブサイトが表示されやすくなる
  • ウェブサイトへの訪問者を増やし、情報をより広く伝えることに貢献する

配置場所

配置場所

利用者の利便性を高めることを目的として、ホームページの全体像を示した案内図とも言える、サイトマップの置き場所について説明します。サイトマップには、利用者が見て理解しやすい形式である「エイチティーエムエル」形式と、検索サービスが見て理解しやすい形式である「エックスエムエル」形式の二種類があり、それぞれ適した置き場所があります。

まず、エイチティーエムエル形式のサイトマップは、ホームページのどのページからもすぐに見つけられる場所に置くことが大切です。そのため、一般的にはホームページの一番下に表示される「フッター」と呼ばれる場所に配置されます。フッターは、どのページを見ている時でも共通して表示される部分なので、利用者はいつでもサイトマップを参照できます。また、サイトマップへの案内表示には「サイトマップ」と分かりやすい言葉を使うことで、利用者が迷わずに見つけられるように工夫する必要があります。

次に、エックスエムエル形式のサイトマップは、検索サービスにホームページの情報を伝えるためのものです。この形式のサイトマップは、利用者が見ることは想定されていません。検索サービスが効率よくホームページの情報を読み取れるように、ホームページのデータが保存されている一番上の階層、「ルートディレクトリ」と呼ばれる場所に配置します。そして、この場所に置いたサイトマップの情報を検索サービスに伝えることで、ホームページ全体の内容を正しく理解してもらい、検索結果に適切に表示されるようにします。このように、サイトマップの種類によって置き場所を変えることで、利用者と検索サービスの双方にとって最適な形でホームページの情報を提供することができます。

サイトマップの種類 目的 置き場所 設置理由 その他
HTML形式 利用者の利便性向上 フッター どのページからでもアクセスしやすい サイトマップへの案内表示は「サイトマップ」と分かりやすい言葉を使う
XML形式 検索サービスへの情報提供 ルートディレクトリ 検索サービスが効率よく情報を読み取れるようにするため 利用者が見ることは想定されていない

更新頻度

更新頻度

ホームページの情報は、常に最新の状態を保つことが大切です。特に、情報の入れ替わりが激しい場合は、ホームページの案内図も合わせて更新しなければなりません。ホームページの案内図は、利用者や検索機械にとって、ホームページ全体を把握するための重要な道しるべです。この道しるべが古い情報のままでは、利用者は迷ってしまい、検索機械もホームページの内容を正しく理解できません。新しい情報が追加されたり、古い情報が削除されたりする度に、ホームページの案内図にも同じ変更を加える必要があります。そうすることで、利用者も検索機械も、常に最新の情報を手に入れることができます。

ホームページの案内図を更新する頻度は、ホームページの規模や情報の更新頻度によって異なります。大規模なホームページで、毎日たくさんの情報が更新される場合は、案内図も頻繁に更新する必要があります。反対に、小規模なホームページで、情報の更新が月に数回程度であれば、案内図の更新もそれほど頻繁に行う必要はありません。しかし、少なくとも月に一度は案内図の内容を確認し、更新が必要かどうかを判断することをお勧めします。定期的な確認は、古い情報が放置されるのを防ぎ、利用者や検索機械に常に正しい情報を提供するために重要です。

常に最新の情報を反映したホームページの案内図を整備することで、利用者はスムーズに目的の情報に辿り着くことができ、ホームページ全体の使い勝手が向上します。また、検索機械もホームページの内容を正確に理解しやすくなるため、検索結果の上位に表示される可能性が高まります。これは、より多くの利用者にホームページを見つけてもらうことに繋がり、ホームページの価値を高めることに繋がります。常に最新の情報を反映した案内図を維持することは、ホームページの利便性を高め、検索機械最適化の効果を最大限に引き出すために不可欠です。

重要性 更新頻度 効果
利用者と検索エンジンがWebサイト全体を理解するための道しるべ
常に最新の状態を保つことが重要
Webサイト規模と情報更新頻度による
少なくとも月に一度は確認し更新が必要か判断
利用者は目的の情報へスムーズにアクセス、Webサイト使い勝手向上
検索エンジンがWebサイト内容を正確に理解、検索順位向上へ貢献