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コンピューター起動の心臓部:MBR

電源を入れると、機器が目覚めるまでの間、実は様々な手順が踏まれています。表示画面の移り変わりを意識することは少ないかもしれませんが、その背後では多くの作業が進行しています。まず、電源のボタンを押すと、機器は記憶装置の中から特別な場所を探し始めます。この場所は「基本始動記録」と呼ばれ、機器の目覚めにとってなくてはならない情報がしまわれています。この記録は、いわば機器を目覚めさせるための指示書のようなものです。 この指示書には、機器を動かすための仕組みである基本命令群がどこに保存されているのかが書かれています。また、基本命令群を始めるための小さな仕組みもここに記録されています。この小さな仕組みは、基本命令群を読み込んで動かすための最初の合図のようなものです。機器は、この指示書に従って基本命令群を探し出し、読み込みます。 基本命令群は、機器全体を管理するための大きな仕組みです。この仕組みが動き出すことで、画面に様々な表示が現れたり、文字を入力できるようになったりします。基本始動記録は、この大きな仕組みを動かすための最初の鍵のような役割を果たしています。この鍵がないと、機器は目覚めることすらできません。 基本始動記録を読み込んだ後、機器は基本命令群を読み込み、様々な準備を始めます。画面に表示されるのは、この準備作業の一部です。例えば、記憶装置の状態を確認したり、繋がっている機器を認識したりといった作業が行われています。これらの準備が全て整って初めて、機器は普段私たちが使う状態になります。まるで、眠りから覚めて活動の準備をするかのように、機器も多くの手順を踏んで目覚めているのです。
ソフトウェア

起動の心臓、ブートローダー

計算機に電源を入れると、まず電気が流れ始めます。しかし、電気が通っただけでは、複雑な計算や作業はできません。これは、計算機を動かすための指示を出す「頭脳」である基本処理手順(基本ソフト、処理手順系統)がまだ準備されていないからです。基本処理手順は、普段は計算機の中の記憶装置、例えば硬い円盤や電子式円盤などに保存されています。計算機を起動するためには、この基本処理手順を主記憶装置(主要記憶域)に読み込む必要があります。この読み込み作業を行うのが、起動読み込み手順と呼ばれる特別な手順です。 起動読み込み手順は、計算機起動の指揮者のような役割を果たしています。電源が入ると、まず起動読み込み手順が動き出します。起動読み込み手順は、硬い円盤や電子式円盤など、基本処理手順が保存されている場所を探します。そして、基本処理手順の主要な部分を読み込み、主記憶装置に書き込みます。主記憶装置は、計算機が作業をする際に必要な情報を一時的に保存する場所です。ここに基本処理手順が読み込まれることで、計算機は様々な指示を実行できるようになります。 基本処理手順が主記憶装置に読み込まれると、画面に計算機製造元の表示や基本処理手順の名前などが表示されます。その後、基本処理手順の残りの部分が読み込まれ、利用者があらかじめ設定した様々な手順が実行されます。例えば、日付や時刻の設定、画面の表示設定、利用者が使う手順の準備などです。これらの準備が全て完了すると、ようやく計算機を使うことができるようになります。つまり、起動読み込み手順は、基本処理手順を主記憶装置に読み込むことで、計算機を動かすための準備を整えているのです。
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パソコンの起動を支える基本入出力システム

電源を入れると、皆さんの計算機は画面に色々な表示をしながら動き始めますよね? 窓絵のようなものが現れる前に、黒い画面に文字が一瞬表示されるのを、見かけたことがある人もいるかもしれません。この、計算機に電源が入ってから窓絵が表示されるまでの間に、裏で活躍しているのが基本入出力体系です。基本入出力体系は、略して基本入出力と呼ぶこともあります。英語ではBasic Input/Output Systemと言い、それぞれの単語の頭文字をとってBIOS(バイオス)とも呼ばれます。 基本入出力は、小さな指示書の集まりのようなものです。この指示書は、計算機の心臓部である主板と呼ばれる部品にくっついている、読み出し専用記憶装置と呼ばれる場所にしまわれています。電源が入ると、まずこの指示書が読み込まれ、計算機が動き始めます。基本入出力は、計算機にとって、いわば目覚まし時計のようなものです。寝ている計算機の部品を起こして、「さあ、これから仕事だよ」と順番に指示を出していくのです。 基本入出力の大切な仕事の一つに、部品の点検があります。計算機の中には、たくさんの部品が組み込まれていますが、基本入出力は電源が入るとすぐに、これらの部品がちゃんと動くかどうかを確認します。もし壊れている部品があれば、画面にエラーメッセージを表示して知らせてくれます。また、どの部品から計算機を立ち上げていくのかを決めるのも、基本入出力の仕事です。例えば、計算機を動かすための指示を出す部品や、画面に文字や絵を表示するための部品など、様々な部品を正しい順番で動かしていきます。 基本入出力は、計算機を立ち上げるための土台を作る、縁の下の力持ちと言えるでしょう。普段はその存在を意識することはほとんどありませんが、基本入出力が正常に働かなければ、計算機は起動することすらできません。まさに、計算機の起動を支える、無くてはならない存在なのです。
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パソコンの要、BIOSを学ぶ

機械のスイッチを押すと、画面には様々な記号や文字が流れ、いつもの画面が出てきます。この立ち上げ作業を裏で支えているのが基本入出力システムです。これは、機械の主要部分である電子基板に組み込まれた小さな手順書のようなものです。機械のスイッチが入ると、すぐにこの手順書に基づいた作業が始まり、部品の状態確認や基本となる手順の読み込み準備など、様々な役割をこなします。例えるなら、機械全体をスムーズに動かすための指揮者のような存在です。基本入出力システムが正しく動かなければ、機械はそもそも動き出すことすらできません。 この小さな手順書は、まず機械の部品、例えば記憶装置や画面、入力装置などが正しく接続され、使える状態かを確認します。次に、記憶装置の中から基本となる手順を読み込み、機械全体の制御をその手順に委ねます。この一連の作業は、機械が動き出すための土台作りと言えるでしょう。普段は目にに見えないところで黙々と働き、利用者が意識することはほとんどありません。しかし、この手順書がなければ、機械はただの箱に過ぎません。 基本入出力システムは機械の心臓部とも言えます。機械の電源が入った直後から働き始め、様々な部品の状態をチェックし、基本となる手順を呼び出すことで、機械全体が正しく動くように調整しています。目に見える画面や音の裏側で、この小さな手順書が縁の下の力持ちとして活躍していることを忘れてはなりません。機械の仕組みを知る上で、基本入出力システムの働きを理解することはとても大切です。