runtime error

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開発

実行時エラー:プログラム停止の謎

プログラムを実際に動かしている時に起こる不具合のことを、実行時エラーと言います。これは、プログラムの組み立て段階での見つけられていない欠陥や、プログラムが動く環境でのトラブルによって発生します。例えば、家の設計図に欠陥があれば、実際に家を建てた時に問題が起こるように、プログラムにも同様のことが言えます。 プログラムを作る時、私たちはコンピューターに指示を出すために文字の組み合わせ、つまり命令文を書きます。この命令文に誤りがあると、コンピューターは指示通りに動けません。また、プログラムは様々な情報を取り込んで処理しますが、想定外の情報が入ってきた場合にも、うまく処理できずエラーとなります。これは、料理を作る際に、レシピにない材料が使われた時と同じように、混乱が生じる状態です。 実行時エラーが発生する原因は様々です。例えば、プログラムが使うファイルが見つからない、インターネット回線が途切れる、あるいは、計算結果が大きすぎてコンピューターが扱えない、といった状況が考えられます。ちょうど、料理人が必要な道具や材料を見つけられない、ガスが止まってしまう、あるいは、鍋が小さすぎて材料が入りきらない、といった状況に陥るようなものです。 実行時エラーが起こると、プログラムはたいてい動作を停止し、エラーの状況を示すメッセージを表示します。これは、コンピューターが問題を発見し、これ以上作業を進められないことを伝える合図です。料理で例えるなら、料理の途中で材料が足りなくなったり、コンロの火が消えてしまったりして、料理を中断せざるを得ない状況と言えるでしょう。 実行時エラーは、プログラムを作っている段階だけでなく、完成して実際に使っている時にも起こる可能性があります。そのため、プログラムを作る際には、エラーが起こることを想定し、適切な対処法を組み込んでおくことが大切です。料理を作る際にも、材料が不足する事態に備えて多めに買っておいたり、火が消えてもすぐに対応できるように準備しておくのと同じです。具体的には、エラーが発生した時のための処理方法をプログラムに組み込んだり、プログラムが想定外の動きをしないか入念に確認する必要があります。