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記憶領域の管理単位:ボリュームとは

情報を蓄える機械である計算機や情報提供機械では、情報を保存するために記憶媒体が欠かせません。記憶媒体には、回転する円盤に磁気で情報を記録する硬い円盤や、電気を利用して情報を記録する半導体記憶装置、持ち運びできる小型の記憶装置など、様々な種類があります。これらの記憶媒体を扱う上で、「ボリューム」という考え方が重要になります。ボリュームとは、記憶媒体を管理するための単位のことです。 例えば、硬い円盤全体を一つのボリュームとして扱うことができます。これは、硬い円盤全体を一つの大きな収納場所として扱うようなものです。また、硬い円盤の中をいくつかの領域に区切り、それぞれの領域を別々のボリュームとして扱うことも可能です。これは、大きな収納場所の中に、用途に応じて棚を設けて整理するようなものです。それぞれの棚に、書類や写真など、異なる種類の情報を整理して保存することができます。 持ち運びできる小型の記憶装置の場合は、普通は装置全体が一つのボリュームとして認識されます。これは、小さな箱全体を一つの収納場所として使うようなものです。このように、ボリュームは記憶媒体の種類や使い方に合わせて、自由に設定することができます。 ボリュームを使うことで、記憶媒体を整理して管理しやすくなります。例えば、一つの硬い円盤の中に、仕事用の領域と個人用の領域を別々のボリュームとして作成することで、情報の整理や管理がしやすくなります。また、万が一、一つのボリュームに問題が発生した場合でも、他のボリュームに保存されている情報は守られる可能性が高くなります。このように、ボリュームは記憶媒体を安全かつ効率的に利用するために重要な役割を担っています。
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止まらない機器の部品交換:ホットスワップ

今の世の中は、情報技術抜きでは考えられないほどになっています。会社や団体では、多くの計算機が休みなく動き続け、色々なサービスを提供しています。もしこれらの計算機が止まったら、仕事に大きな影響が出て、大きな損害につながることもあります。 そこで大切になるのが、計算機を止めずに、部品を交換したり、修理したりする技術です。その代表的な技術の一つが「活線挿抜」です。活線挿抜とは、計算機の電源を入れたまま、部品やケーブルを交換できる技術のことです。 活線挿抜を可能にするには、様々な工夫が必要です。例えば、部品を抜き差しする時に、火花が出ないようにする必要があります。また、電気が流れっぱなしでも、他の部品に影響が出ないようにする工夫も必要です。 活線挿抜には多くの利点があります。まず、計算機を止めずに作業ができるので、サービスを中断する必要がありません。これは、24時間365日サービスを提供しなければならない会社にとって、大きなメリットです。また、部品交換にかかる時間も短縮できるので、作業効率の向上にもつながります。 活線挿抜は、様々な場面で活用されています。例えば、大きな計算機を動かすデータセンターでは、計算機を止めずに部品交換するために、活線挿抜が欠かせません。また、工場などで使われる制御装置や、銀行の現金自動預け払い機などにも、活線挿抜が採用されています。活線挿抜によって、これらの装置は安定して稼働し続けることができます。 このように、活線挿抜は現代社会を支える重要な技術となっています。今後、情報技術がさらに発展していく中で、活線挿抜の重要性はさらに増していくと考えられます。
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RAIDでデータを守り、高速化を実現

「RAID」とは、複数の記憶装置を一つにまとめて、大きな一つの記憶装置として扱う技術のことです。複数の記憶装置を連携させることで、記憶容量を増やすだけでなく、読み書きの速度を上げたり、万が一の故障に備えて大切な情報を守るといった利点があります。「RAID」という言葉は、「余分な」「列状の」「安価な」「円盤」の頭文字を取ったもので、元々は値段の安い記憶装置をたくさん組み合わせて、高価で大容量の記憶装置と同じような働きをさせることを目的としていました。今では、記憶装置の種類を問わず広く使われており、企業向けの大規模な情報処理設備から、家庭用のパソコンまで、様々な場面で活用されています。 RAIDには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。例えば、よく使われる「RAID 0」は、複数の記憶装置にデータを分散して書き込むことで、読み書きの速度を向上させることができます。しかし、一つの記憶装置が壊れると全てのデータが失われてしまうという欠点もあります。一方で、「RAID 1」は、同じデータを複数の記憶装置に同時に書き込むことで、一つの記憶装置が壊れてもデータが失われないようにします。読み書きの速度は変わりませんが、高い安全性を確保できるため、大切な情報の保管に適しています。他にも、「RAID 5」や「RAID 6」など、複数の記憶装置に分散してデータを書き込みつつ、一部の記憶装置が壊れても復元できるようにした種類もあります。これらのRAIDは、速度と安全性のバランスが取れており、多くの場面で使われています。このように、RAIDには様々な種類があり、それぞれの目的に合わせて最適な種類を選ぶことが重要です。最近では、記憶装置自体の大容量化や高速化が進み、RAIDを組むよりも単一の記憶装置を使う方が効率的な場合もあります。しかし、データの安全性や信頼性を重視する場合には、RAIDは依然として有効な手段です。
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機器交換の利便性向上:活線挿抜

活線挿抜とは、計算機組織の電気を消すことなく、構成部品や周辺機器を接続したり、取り外したりする技術のことを指します。家庭にあるコンセントに電気機器を抜き差しする様子を想像してみてください。電気を遮断することなく、計算機組織でも同様に部品の交換が可能です。この技術は、組織の稼働時間を長く保ち、保守作業による停止時間を最小限にする上で、現代の情報技術基盤において極めて重要な役割を担っています。 従来のように組織全体を停止させて作業する必要がないため、時間と費用の節約につながります。さらに、提供するサービスを継続できるという利点もあります。例えば、大きな商店で利用されている販売管理の計算機組織を想像してみてください。もし、この組織が停止してしまったら、商品の販売ができなくなり、大きな損失につながってしまいます。しかし、活線挿抜技術を用いれば、組織を停止させることなく、故障した部品の交換や新しい機能を追加する部品の取り付けが可能です。これにより、商店は途切れることなく営業を続けられます。 また、近年需要が高まっている情報提供サービスについても考えてみましょう。多くの人々が常に様々な情報を求めており、情報提供サービスは24時間365日体制で稼働していることが求められます。このような状況下では、組織の停止は許されません。活線挿抜は、速やかな対応と柔軟性が求められる現代社会において、なくてはならない技術と言えるでしょう。
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家庭で手軽に使うデータ保管場所

近頃、写真や動画、音楽といった電子情報が増えて、パソコンや携帯電話の記憶容量が足りなくなっていませんか?そのような悩みを抱えている方は少なくないはずです。そこでおすすめしたいのが、家庭内で使う、インターネットにつながる外付けの記憶装置です。これは、略して「ナス」と呼ばれています。ナスは、家のインターネット回線に接続して使うことで、家の中の複数のパソコンや携帯電話、テレビなどから、保存されている情報にアクセスし、共有することができます。まるで自分の家に専用のインターネット上の保存場所があるような感覚です。 ナスの大きな魅力は、何といっても記憶容量の大きさです。パソコンや携帯電話の内蔵記憶装置よりもはるかに多くの情報を保存できます。そのため、写真や動画をたくさん撮る方や、音楽をたくさん集めている方でも、容量不足の心配をする必要がなくなります。さらに、ナスに保存した情報は、複数の機器で共有することができるので、家族みんなで写真や動画を楽しむこともできます。例えば、旅行で撮影した写真をナスに保存しておけば、家族それぞれが自分のパソコンや携帯電話から見ることができます。 また、ナスはデータの保管場所としても大変優れています。パソコンや携帯電話が壊れても、ナスに保存したデータは残っているので、大切な情報を失う心配がありません。さらに、一部のナスは、自動的にデータを別の場所に複製する機能も備えているので、より安心してデータを保管することができます。まるで、大切な情報を二重に守ってくれるようなものです。 このように、ナスは記憶容量の不足を解消し、複数の機器で情報を共有し、大切な情報を安全に保管するための、大変便利な機器です。今回は、このナスの魅力について、さらに詳しくご紹介していきます。
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ネットワークストレージ:快適なデータ活用を実現

今や情報があふれる時代となり、写真や動画、音楽、文書といった様々な種類の情報が、私たちの暮らしの中で大きな意味を持つようになっています。これらの情報のやり取りを円滑に行い、大切に保管することは、なくてはならないものとなっています。そこで近年、脚光を浴びているのが、皆で使うことができる記憶装置、いわゆる共同利用型の記憶装置です。これは、情報を保管するための装置をネットワークに繋げることで、複数の機械から同時に情報の出し入れを可能にする仕組みです。 共同利用型の記憶装置を使う一番の利点は、情報を一ヶ所にまとめて保管できることです。パソコンや携帯端末など、複数の機器に散らばっていた情報を集約することで、管理の手間を省き、必要な情報をすぐに探し出すことができます。また、複数の人で情報を共有することが容易になるため、仕事の共同作業や家族間の情報交換もスムーズになります。さらに、共同利用型の記憶装置の中には、自動的に情報を複製して保管する機能を備えたものもあります。万が一、記憶装置が故障した場合でも、複製された情報から復元することができるので、大切な情報を失うリスクを減らすことができます。 共同利用型の記憶装置を選ぶ際には、保管できる情報量の大きさや、情報のやり取りの速度、接続できる機器の種類などを考慮する必要があります。また、情報の安全性を確保するための機能が充実しているかどうかも重要なポイントです。最近では、インターネットを通じて外部からアクセスできる機能を備えた製品も増えており、外出先からでも自宅の記憶装置にアクセスして情報を確認したり、保存したりすることが可能になっています。 共同利用型の記憶装置は、情報を効率的に管理し、活用するために欠かせないものとなりつつあります。適切な機種を選び、正しく設定することで、日々の暮らしや仕事がより便利で快適になるでしょう。