
PS/2コネクタとその歴史
PS/2つなぎ口は、少し前のパソコンでよく使われていた、キーボードやマウスをつなぐための口のことです。丸みを帯びた形で、小さな穴が6つ並んでいます。この穴にキーボードやマウスの線を差し込んで使います。色は、キーボード用が紫色、マウス用が緑色と決まっていて、一目で見分けがつくようになっていました。だから、間違えてつなぐ心配がほとんどありませんでした。
今は、ほとんどのパソコンでUSBという別のつなぎ口が使われているので、PS/2つなぎ口を見ることは少なくなりました。でも、一昔前はとてもよく使われていて、パソコンには必ず付いていました。PS/2つなぎ口があるおかげで、たくさんの人がパソコンで文字を打ったり、画面上の矢印を動かしたりすることができたのです。小さなつなぎ口ですが、パソコンを動かす上でとても大切な役割を果たしていました。
PS/2という名前は、IBMという会社が作った「パーソナルシステム/2」というパソコンから来ています。このパソコンで初めてPS/2つなぎ口が使われたため、そのまま名前として定着しました。今では、USBの普及によって姿を消しつつありますが、パソコンの歴史を語る上では欠かせない存在です。PS/2つなぎ口は、パソコンが今のように広く使われるようになるために、大きな役割を果たしたのです。小さな形の中に、たくさんのパソコン機器を支えてきた歴史が詰まっていると言えるでしょう。