
アンドロイド:携帯の可能性を広げる技術
携帯端末向けの基盤となる仕組みとして、世界中で広く使われているのが「アンドロイド」です。これは、アメリカの「グーグル」社が提供するもので、携帯電話だけでなく、板状の携帯情報端末やテレビ、自動車など、様々な機器で利用されています。
アンドロイドは、機器を動かすための基本となる制御用の仕組み(OSオペレーティングシステム)、その上で様々な機能を提供する中間部分の仕組み(ミドルウェア)、そして利用者が実際に操作する画面表示の部分(ユーザーインターフェース)など、全体をまとめて提供しています。
アンドロイドの大きな特徴は、設計図にあたる情報(ソースコード)が公開されている「開かれた仕組みの書物(オープンソースソフトOSS)」であることです。つまり、誰でも自由に改良したり、再配布したりすることができるのです。この開かれた仕組みのおかげで、世界中の多くの開発者がアンドロイドの改良に貢献し、急速な発展を遂げてきました。
また、開発者はアンドロイドを搭載した機器で動く応用的な機能(アプリ)を自由に作ることができます。このおかげで、様々な機能や役務提供(サービス)を持つアプリが次々と開発され、利用者の生活を豊かにしています。アンドロイドは、今後も様々な機器で活用され、進化を続けていくことでしょう。