
miniSDカード:小型記憶媒体の解説
携帯電話や写真機といった、小さな電子機器で広く使われていた記録用の小さな板のことを、ミニエスディーカードといいます。
この板は、エスディーカードという、少し大きめの板の、およそ4分の1の大きさしかないため、ミニという名前が付けられました。
この小ささが、当時の携帯電話をはじめとする電子機器の小型化に大きく役立ちました。小さな体に、たくさんの情報を詰め込むことができる、便利な物だったのです。
このミニエスディーカードが登場したばかりの頃は、記録できる情報量は数百メガバイトという単位で表される程度でした。メガバイトという単位は、当時としては大きなものでしたが、技術の進歩とともに、ギガバイトという、さらに大きな単位で表されるほどの情報量を記録できるようになりました。情報量の単位が大きくなるということは、それだけ多くの歌や写真、動画などを記録できるようになるということです。
ミニエスディーカードは、当時急速に広まりつつあった携帯電話などにとって、なくてはならないものだったといえます。限られた場所に、たくさんの情報をしまっておけるという便利さから、多くの機器に使われ、一世を風靡しました。
今では、マイクロエスディーカードなど、さらに小さな記録用の板が登場し、主流となっていますが、ミニエスディーカードは、小型化が進む電子機器の歴史において、重要な役割を果たしたと言えるでしょう。