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セキュリティ

悪意ある影:マルウェアの脅威

不正なソフトウェア、つまり『わるいプログラム』は、まとめて『有害なプログラム』と呼ばれ、パソコンやスマホなどの機器や、それを使う人に危害を加える目的で作られています。まるで悪意を持った生き物のように、こっそりと機器に入り込み、様々な問題を引き起こします。具体的には、大切なファイルを壊したり、個人情報などの秘密のデータを盗み出したり、機器の動きを不安定にさせたりといった悪事を働きます。 これらの『有害なプログラム』は、ただのいたずらで済むものから、組織ぐるみで行われる犯罪や、国家規模の攻撃に使われるものまで、その目的は様々です。例えば、パソコンを勝手に乗っ取って遠隔操作したり、ウェブカメラを盗み見て個人情報を集めたり、仮想通貨を不正に採掘するといった悪質な行為に使われることもあります。また、最近ではその手口がますます巧妙化しており、知らないうちに感染してしまう場合も少なくありません。偽のウェブサイトにアクセスしただけで感染したり、一見安全そうなメールの添付ファイルを開いた途端に感染したりするなど、まるで罠のように仕組まれた巧妙なわなにかかってしまうのです。 そのため、これらの『有害なプログラム』に対する正しい知識と対策は、現代社会で安全に機器を使う上で欠かせないものとなっています。知らないうちに感染し、大切なデータやシステムが危険にさらされる前に、その脅威について深く理解し、適切な対策を講じることが重要です。具体的には、怪しいウェブサイトへのアクセスを避けたり、メールの添付ファイルを開く際は注意を払ったり、セキュリティ対策ソフトを導入して常に最新の状態に保つなど、日頃から用心深く行動することが大切です。また、万が一感染してしまった場合に備え、定期的にデータのバックアップを取っておくことも重要です。
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コンピュータワーム:自己増殖型脅威

計算機に悪さをする、虫のような名前の「ワーム」というものについて説明します。ワームとは、自分のコピーをたくさん作って増えていく、悪いプログラムのことです。まるで虫がどんどん増えていくように、計算機の中で勝手に増えていきます。このワームは、他の普通のプログラムにくっついて増えるのではなく、一人で増えていくのが特徴です。計算機のネットワークという、いわば道のりを伝って、どんどん自分のコピーを送り出し、他の計算機に感染を広げていきます。 ワームはこのように増えていくことで、計算機の力をたくさん使ってしまいます。すると、計算機は本来の仕事をする力がなくなり、動きが遅くなってしまいます。また、ネットワーク全体も、ワームが作ったコピーが行き来することで混雑し、速度が遅くなってしまいます。さらに悪いことには、ワームの中には、大切な情報や秘密のデータを探し出して盗み出すものや、計算機自体を壊してしまうものもいます。そのため、ワームはとても危険なものと考えられています。 ワームと似たものに「ウイルス」というものがありますが、これらは違います。ウイルスは、他の普通のプログラムにくっついていないと増えることができません。ワームは、他のプログラムの手助けを借りずに、一人でどんどん増えることができます。このため、ワームはウイルスよりもずっと速く広がり、たくさんの計算機に被害を与える可能性があります。 ワームは、計算機の守りが弱いところをねらって侵入し、増えていきます。そのため、ワームから計算機を守るためには、しっかりと守りを固めておくことが大切です。計算機の持ち主は、常に最新の守り方を調べて、自分の計算機を守り続けなければなりません。そうすることで、ワームの侵入を防ぎ、被害から身を守ることができるのです。
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スパイウェア:見えない脅威から身を守る

こっそりと入り込み、ひそかに情報を盗み出す、それが「スパイウェア」と呼ばれるものです。まるで諜報員のように、あなたの知らない間に計算機に入り込み、様々な情報を集めて外部に送り出します。集められる情報は多岐に渡り、あなたがどの場所にアクセスしたのかを示す閲覧履歴や、キーボードで入力した内容、さらには画面上でどのようにマウスを動かしたのかといった操作履歴まで、あらゆるものが対象となります。こうした情報は、本来、あなた自身のもの、あるいはあなたと特定の人との間でやり取りされるべき、大切な個人情報です。スパイウェアは、こうした情報を許可なく集め、外部に漏らしてしまうため、あなたの暮らしに様々な問題を引き起こす可能性があります。 例えば、集められた情報が悪用され、金銭的な被害を受けるかもしれません。また、個人的な情報がばらまかれ、精神的な苦痛を味わうこともあるでしょう。スパイウェアは気付かぬうちに計算機に設置されることが多く、その存在に気づくことすら難しい場合があります。知らないうちに計算機に入り込み、ひっそりと情報を盗み出すため、まるで透明人間のような存在と言えるでしょう。だからこそ、スパイウェアの危険性と、それに対する備えを理解することが重要です。どのようにしてスパイウェアが計算機に侵入するのか、また侵入を防ぐためにはどのような対策が必要なのかを学ぶことで、あなた自身と大切な情報を守ることができます。怪しい場所にアクセスしない、信頼できない提供元からのソフトをむやみにインストールしないなど、日ごろの心がけが大切です。また、専用の対策ソフトを導入することも有効な手段の一つです。安全に計算機を使うために、スパイウェアの脅威から身を守る術を身につけましょう。