magneto-optical disk

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ハードウエア

光磁気ディスク:MOの基礎知識

光磁気記憶装置、略して光磁気円盤は、光と磁気の両方の性質を使って情報を記録する、書き換えできる記憶媒体です。光線と磁力を使うことで、多くの情報を長く保存できるという特徴があります。これは、柔らかな磁気円盤や固い磁気円盤、一度だけ書き込める円盤などと比べたときの大きな利点です。 光磁気円盤は、情報を書き込む際に、まず光線で円盤の表面を温めます。温められた部分は磁力の影響を受けやすくなり、そこに磁気ヘッドを使って情報を書き込みます。読み出すときは、光線を当てて、反射光の変化を読み取ることで情報を取り出します。このように、光と磁気を組み合わせることで、情報の書き換えと長期保存を両立させています。 かつて、光磁気円盤は情報の控えや保管用途で広く使われていました。特に、病院や銀行、役所など、大切な情報を長く安全に保管する必要がある組織で重宝されていました。書き換えできるにもかかわらず、情報の安定性が高いので、書き換えられたり、不正に書き直されるのを防ぐという点でも役立ちました。 近年では、記憶の密度がより高く、より速く読み書きできる記憶媒体が登場したため、光磁気円盤の使用頻度は減ってきています。しかし、光磁気円盤は依然として高い信頼性と長期保存性を誇る記憶媒体として、特定の分野では今でも使われています。例えば、長期間の保管が必要なデータの控えや、書き換えによる不正を防ぎたい重要な書類の保管などに利用されています。