
ギガバイト:情報量の単位
計算機の世界では、情報の量を表す単位がいくつかあります。よく耳にするものの一つに「ギガバイト」があります。携帯電話の記憶容量や、資料を計算機に取り込む際の大きさなどを表す時に、この「ギガバイト」という単位をよく見かけます。では、このギガバイトは、一体どれだけの情報の量を表しているのでしょうか。
ギガバイトは、「バイト」という基本的な単位から作られています。バイトとは、計算機が扱う情報の最も小さな単位で、八つの「ビット」が集まって一つのバイトとなります。ビットとは、零か一の二つの数字で表される、情報の最も基本的な単位です。つまり、ギガバイトとは、莫大な数の零と一の組み合わせで表される情報の集まりなのです。私たちが普段見ている写真や動画、文章などは、全てこの零と一の組み合わせで表現され、保存されています。ギガバイトは、こうした計算機で扱う情報の大きさを測るための大切な尺度なのです。
具体的な例を挙げると、一ギガバイトあれば、およそ三百枚の写真を保存できると言われています。もちろん写真の状態や種類によって保存できる枚数は変わりますが、一ギガバイトでかなりの量の情報を保存できることが分かります。また、音楽の資料であれば、一ギガバイトでおよそ二百曲保存できると言われています。このように、ギガバイトは、私たちが日常的に扱う情報の大きさを表す上で、なくてはならない単位となっています。