
書き換えできる論理回路:PLD
電子機器の心臓部、ものごとの筋道を立てて考えを処理する仕組みは、かつては回路の部品を物理的につなぎかえることで実現していました。言ってみれば、頭の中で考える道筋そのものを、実際に電線がつないでいたわけです。しかし、このような方法では、少しでも処理の内容を変えたいと思えば、配線をすべてやり直さなければならず、大変な手間と時間がかかっていました。
技術の進歩とともに、決められた手順で動作するのではなく、手順自体を書き換えることができる画期的な仕組みが登場しました。これが、手順を書き込める論理回路、略して書き換え可能論理素子です。この書き換え可能論理素子は、回路のつなぎかえを、配線ではなく、書き込む手順によって自由に変えられるという画期的な特徴を持っています。まるで、頭の中で考える道筋を、自由自在に書き換えられるかのようです。
この技術革新のおかげで、設計の自由度が飛躍的に向上しました。これまでのように、配線を物理的に変更する必要がなくなり、手順を書き換えるだけで、様々な機能を実現できるようになったのです。また、開発にかかる時間も大幅に短縮され、製品をより早く市場に出せるようになりました。まさに、書き換え可能論理素子は、現代の電子機器に欠かせない存在と言えるでしょう。
この一連の記事では、書き換え可能論理素子の基本的な仕組みや種類、具体的な活用事例などを、分かりやすく解説していきます。電子機器の心臓部であるこの仕組みを理解することは、現代の技術を理解する上で非常に重要です。ぜひ、最後までお付き合いください。