FDD

記事数:(4)

ハードウエア

ドライブ:記憶装置への扉

計算機で書類や絵、写真といった情報を保管しておく装置を記憶装置と言います。この記憶装置には、色々な種類があります。例えば、硬い円盤に磁気を利用して情報を記録する磁気記憶装置や、光線を利用して情報を記録する光記憶装置、薄い磁気記録媒体をプラスチックの箱に収めた可搬型の記憶装置などがあります。これらの記憶装置は、それぞれ情報を記録する方法や持ち運びできるかどうかといった特徴が異なります。 これらの記憶装置に計算機から情報を書き込んだり、記憶装置から情報を読み出したりするために必要なのが駆動装置です。駆動装置は、記憶装置と計算機の間を取り持ち、情報をスムーズにやり取りするための橋渡し役を果たします。ちょうど、外国語を話す人と話す際に通訳が必要なように、計算機と記憶装置の間でも、情報を正しくやり取りするために駆動装置が必要なのです。 駆動装置にも、対応する記憶装置の種類に応じて様々な種類があります。磁気記憶装置に対応する駆動装置や、光記憶装置に対応する駆動装置、可搬型の記憶装置に対応する駆動装置などがあります。それぞれの駆動装置は、対応する記憶装置の特性に合わせて設計されており、適切な駆動装置を使うことで、記憶装置に保存された情報を効率よく読み書きすることが可能になります。もし、駆動装置がなければ、計算機は記憶装置にアクセスできず、情報を保存したり読み出したりすることができません。つまり、駆動装置は、計算機を有効に活用するために必要不可欠な存在と言えるでしょう。
ハードウエア

フロッピーディスクドライブ:過去の記憶装置

薄くて円盤状の「フロッピーディスク」を読み書きする装置である、フロッピーディスク装置は、かつては、机の上のパソコンには必ずと言っていいほど備わっていました。この装置は、1970年代から2000年代の初め頃まで、情報の保管や持ち運びに無くてはならないものとして活躍しました。「フロッピーディスク」は、そのしなやかな性質から「フロッピー(ぐにゃぐにゃしたもの)」という愛称で呼ばれ、小さくて値段も手頃だったため、個人が使うパソコンの普及とともに急速に広まりました。初期のフロッピーディスクは直径が20センチと大きく、まるでレコード盤のようでしたが、その後、13センチや9センチと小型化が進み、より多くの情報を保存できるようになりました。特に、9センチのフロッピーディスクは、1.44メガバイトの容量を持ち、長年にわたり、情報のやり取りの標準的な媒体として使われました。フロッピーディスク装置は、パソコン本体の前面に組み込まれていることが多く、ディスクを挿入する部分は、ちょうど郵便受けのような形状をしていました。ディスクを差し込むと、装置内部の読み書き装置が回転し、磁気ヘッドがディスクの表面に記録された磁気情報を読み取ったり、新たな情報を書き込んだりしていました。フロッピーディスクは、その手軽さから、書類や写真の保管、プログラムの配布、データのバックアップなど、様々な用途に利用されました。しかし、技術の進歩とともに、より大容量で高速な記憶装置が登場し、フロッピーディスクは次第にその役割を終えていきます。コンパクトディスクやUSBメモリ、そしてインターネットを通じたデータのやり取りが主流となり、フロッピーディスクは姿を消していきました。フロッピーディスクとその装置は、パソコンの歴史を語る上で欠かせない存在であり、かつてのデジタル時代の象徴と言えるでしょう。今では博物館などでしか見かけることはなくなりましたが、その独特の形状と操作感は、当時を知る人々の記憶に深く刻まれています。
ハードウエア

フロッピーディスクドライブとその終焉

計算機の歴史を振り返ると、情報を蓄える装置は目覚ましい発展を遂げてきました。初期の装置は、部屋を埋め尽くすほど大きな磁気テープが主流でした。磁気テープは、情報を磁気によって記録する仕組みで、大量の情報を保存できましたが、必要な情報を探すのに時間がかかるという欠点がありました。 その後、磁気テープに代わるものとして、硬い円盤に磁気を用いて情報を記録する装置が登場しました。この装置は、磁気テープと比べて読み書きの速度が格段に速く、計算機の性能向上に大きく貢献しました。さらに、小型で持ち運びやすい、柔らかな磁気記録媒体も開発されました。この装置は、特に個人が所有する計算機の普及と共に広く使われるようになりました。 この柔らかな記録媒体は、異なる計算機の間で手軽に情報をやり取りできる手段として、大変重宝されました。当時、計算機同士を繋ぐ仕組みはまだ十分に発達していなかったため、この媒体を用いて情報を持ち運ぶことは、画期的な出来事でした。一枚の記録媒体に保存できる情報量は少なかったものの、持ち運びやすさと手軽さから、様々な分野で活用されるようになりました。例えば、文章や計算の表、簡単な絵などを記録し、異なる場所に持ち運んで利用することができました。この小さな記録媒体は、情報のやり取りの方法を一変させ、人々の仕事や生活に大きな変化をもたらしたのです。まさに、計算機の歴史における転換点と言えるでしょう。
ハードウエア

懐かしの記憶媒体:フロッピーディスク

薄くて四角い箱に情報を閉じ込め、持ち運ぶことを可能にした記憶装置、それがフロッピーディスクです。かつて、計算機の世界において、このフロッピーディスクはなくてはならない存在でした。カセットテープに代わって登場したフロッピーディスクは、手軽に情報を保存し、やり取りできる手段として急速に広まりました。特に、個人が所有する計算機が普及し始めた時代から、発展していく時代にかけて、フロッピーディスクは情報のやり取りの中心的な役割を担っていました。多くの人にとって、フロッピーディスクは計算機との初めての出会いを象徴するものであり、懐かしい思い出を呼び起こす存在と言えるでしょう。 フロッピーディスクを計算機に差し込むとき独特の音、情報を書き込むときの駆動音、そして何よりも、大切な情報が入っているというずっしりとした重み。これらは、現代の記憶装置では味わえない、独特の温かみを感じさせるものでした。薄いプラスチックの箱に磁気ディスクが入っており、この磁気ディスクに情報が記録されていました。8インチ、5.25インチ、そして3.5インチと、時代とともに小型化が進み、容量も増えていきました。フロッピーディスクという名前の由来は、その筐体の柔軟性から来ています。実際、初期の8インチフロッピーディスクは本当に柔らかく、簡単に曲がってしまうほどでした。後の3.5インチになってからは硬質プラスチックのケースに収められ、耐久性も向上しました。 フロッピーディスクは、単に情報を保存するだけでなく、プログラムを配布する手段としても重宝されました。ゲームソフトや業務用ソフトがフロッピーディスクで販売されていた時代もありました。今では、小さな記憶装置やインターネットを通じて巨大なデータをやり取りするのが当たり前ですが、当時はフロッピーディスクが情報の橋渡し役を担っていたのです。フロッピーディスクの記憶容量は、現代の基準から見ると非常に小さく、1.44メガバイトという容量は、高解像度の画像一枚でさえ保存するのが難しいほどです。しかし、限られた容量の中でやりくりしていたからこそ、情報の取捨選択を意識し、大切に扱うという習慣が身についたと言えるかもしれません。