
DVD-RAM:その特性と活用法
動画や音声、文章など様々な情報を記録できる光学式の記憶媒体、「DVD」。その中でも「DVD-RAM」は、名前の通り、情報を何度も書き込んだり消したりできる点が大きな特徴です。まるで黒板のように、何度も書き直して使えるので、長期に渡って情報を保管する必要がある場合や、頻繁に更新する必要がある情報に最適です。書き換え可能な回数は、なんと約10万回。他の書き換え可能なDVDと比べても、非常に高い耐久性を持っています。
DVD-RAMは、「DVDフォーラム」と呼ばれる団体によって規格が定められています。容量は、一般的なDVDと同じく、直径12cmの片面1層の円盤で4.7ギガバイト、両面1層でその倍の9.4ギガバイトです。名前の由来は「digital versatile disc random access memory」の頭文字です。
便利なDVD-RAMですが、注意すべき点はその互換性の低さです。他のDVD規格とは異なり、対応機器以外では再生できない場合があります。そのため、DVD-RAMは主に計算機の情報記録媒体として使われています。対応機器が少ないため、一般的なDVDプレーヤーやレコーダーでは再生できないことが多く、情報共有が難しいというデメリットも存在します。
DVD-RAMは、高い書き換え回数と耐久性を持つ反面、互換性が低いという側面も持っています。用途や目的、使用する機器をよく確認してから利用することが大切です。