DDR2SDRAM

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ハードウエア

進化した記憶装置:DDR2のすべて

計算機の処理能力を高める上で、情報を一時的に保管しておく装置は欠かせないものとなっています。この一時保管装置の中でも、計算機の主要な記憶装置として広く使われているのが「ディーディーアールエスディーラム」です。この技術をさらに発展させたのが、今回ご紹介する「ディーディーアール2エスディーラム」、略して「ディーディーアール2」です。初代の「ディーディーアール」の後継として登場した「ディーディーアール2」は、処理速度の向上や消費電力の低減など、様々な改良点があります。 まず、処理速度に関して言えば、「ディーディーアール」と比べて「ディーディーアール2」は2倍の速度でデータの送受信を行うことができます。これは、データの通り道である信号線を工夫することで実現しました。「ディーディーアール」では、信号を1回送るごとに1つのデータを送っていましたが、「ディーディーアール2」では、信号を1回送るごとに2つのデータを送ることができるように改良されています。この改良により、計算機はより多くの情報をより速く処理できるようになりました。 次に、消費電力について見てみましょう。「ディーディーアール2」は、動作に必要な電圧を「ディーディーアール」よりも低く抑えるように設計されています。電圧を下げることで、消費電力を抑えることができるのです。この消費電力の低減は、計算機の省電力化に大きく貢献し、持ち運びできる計算機などの電池持ちの向上にも繋がっています。 このように、「ディーディーアール2」は処理速度の向上と消費電力の低減という、相反する二つの課題を同時に解決することに成功しました。この進化は、計算機の性能向上に大きく貢献し、私たちの生活を支える様々な機器の性能向上にも繋がっています。まさに、記憶装置の進化における大きな一歩と言えるでしょう。