
画像認証で安全確保
誰でも使える計算機や電話の繋がりを使って、世界中の人々と文字や映像をやり取りできるようになりました。それと同時に、悪意を持った人が他人の作った場所に不正に入り込んだり、悪い仕掛けを使って攻撃する事例が増えています。そこで、自分の作った場所を守るための様々な工夫が考えられていますが、よく使われているのが「画像で確かめる」方法です。これは、人ならすぐに分かるけれど、計算機には難しい文字や数字の画像を見せて、それを入力してもらうことで、本当に人がアクセスしているかを確認する仕組みです。
計算機は、人のように画像を見て理解することが苦手です。そのため、歪んだ文字や数字、背景に模様が入った画像など、人にとっては簡単に読めるものも、計算機には判別が難しくなります。この仕組みを使うことで、自動で動く悪い仕掛けによる不正な操作を防ぐことができます。例えば、会員登録の際に大量の偽アカウントを作成しようとする不正行為や、人気商品の購入ページに自動アクセスして品物を買い占めようとする転売行為などを抑止することができます。
画像で確かめる方法はいくつか種類があります。最も一般的なのは、ランダムに表示された文字や数字を入力するタイプです。他にも、あらかじめ指定された複数の画像の中から、特定の条件に合致するものを選択するタイプもあります。例えば、「信号」や「横断歩道」など、お出かけの際に注意すべきものを選んでもらう、といった具合です。近年では、立体的に歪んだ文字を表示する方法や、パズルのように分割された画像を正しい位置に並べ替える方法など、より高度な技術を使ったものも登場しています。
画像で確かめる方法は、手軽に導入できる上に、高い効果を発揮するため、多くの場所に利用されています。しかし、視覚に障害を持つ人にとっては利用が難しい場合もあるため、音声で読み上げる仕組みや、別の方法で確かめる仕組みも用意することが大切です。今後、計算機の技術がさらに進むと、画像で確かめる方法もより高度なものへと変わっていくと考えられます。ウェブサイトを守るための技術は日々進化しており、安全に利用するためには常に新しい情報に注意を払う必要があります。