
画像形式BMP:特徴と利点
「ビットマップ」を縮めた「ビーエムピー」は、絵を扱うためのファイル形式のひとつです。窓の中でもともと使えるようになっているので、窓を使っている人にはなじみ深い形式と言えるでしょう。色の数はなんと1677万7216色も表現できるので、写真のような微妙な色の変化もそのまま再現できます。この高い表現力のおかげで、印刷物にも向いている形式として広く使われています。構造が単純なので、他の形式と比べて機器の違いを気にせず使えるのも大きな利点です。色々な絵を編集する道具で開いたり、保存したりするのが簡単なので、データのやり取りに便利です。
ビーエムピーは、色の情報を点の集まりで表す、点描のような方法をとっています。一つ一つの点は非常に小さく、肉眼では点として認識できないほどです。これらの点が緻密に並べられ、全体として一つの絵を作り上げています。点の色と位置の情報がファイルに記録されており、この情報に基づいて絵が表示されます。色の情報は、赤、緑、青の三色の組み合わせで表現されます。それぞれの色の強さを細かく調整することで、1677万7216色という豊富な色彩を表現することが可能になっています。
ビーエムピーの大きな特徴の一つは、圧縮されていないことです。圧縮とは、データの容量を小さくするための技術ですが、ビーエムピーは圧縮されていないため、元の絵の情報がそのまま保存されます。これは、画質が劣化しないという大きなメリットにつながります。しかし、圧縮されていないということは、ファイルのサイズが大きくなるというデメリットも持っています。そのため、容量の小さな記録装置では扱いにくい場合もあります。とはいえ、高画質を維持したままデータを保存したい場合や、印刷物を作成する場合には、ビーエムピーは非常に適した形式と言えるでしょう。