1対1通信

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ネットワーク

ユニキャスト:1対1の通信方式

一対一で情報をやり取りする通信方法を「ユニキャスト」と言います。これは、宛先が一つに決まっているため、まるで手紙を一軒の家に送るようなイメージです。インターネット上でホームページを見たり、電子メールの送受信をしたりといった、普段何気なく行っている操作のほとんどは、このユニキャスト方式が使われています。 ユニキャストの仕組みは、情報の発信元と受信先が常に一対一で対応している点にあります。そのため、情報の行き先を特定しやすく、無駄なく能率的な情報のやり取りが実現できます。宛先を一つに絞って情報を送るため、ネットワーク全体の負担を軽くできることも大きな利点です。同じ情報を複数の場所に送る必要がないため、ネットワークの混雑を避け、スムーズな通信を維持できます。 また、安全性が高い点もユニキャストの特徴です。特定の相手だけに情報を送るため、情報が漏れたり、不正にアクセスされたりする危険性を抑えられます。他の通信方式のように、不特定多数の機器に情報を送ることがないため、情報が意図しない相手に届いてしまう心配もありません。 例えば、動画配信サービスを考えてみましょう。利用者が特定の動画を見たいと思った時、その動画データは、他の利用者ではなく、その利用者だけに向けて送られます。これがユニキャスト方式です。もし、同じ動画を見ている人が他にもいたとしても、それぞれに個別のデータが送られます。このように、ユニキャストは、現代のインターネットにおいて、なくてはならない重要な通信技術の一つと言えるでしょう。