電算機

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電算機:計算の機械、その進化と未来

電算機とは、計算をする機械のことです。計算といっても、足し算や引き算といった単純な計算だけでなく、様々な処理を行うことができます。 現代社会では、情報の処理はほとんど電算機によって行われています。例えば、文章を作ったり、画像を編集したり、音楽を聴いたり、情報のやり取りをするために繋がる仕組みを使ったりと、あらゆる場面で電算機が活躍しています。 電算機は、手順書のようなものに従って動きます。この手順書のことを、言い換えると命令の集まりで、プログラムと呼ばれています。プログラムによって、電算機は様々な処理を実行できるのです。 電算機は、大きく分けて、情報を取り込む部分、情報を変換する部分、変換した情報を出す部分の3つの要素からできています。情報を取り込む部分は、文字盤や指示器などから情報を受け取る部分です。変換する部分は、受け取った情報を手順書に従って計算したり、加工したりする部分です。出す部分は、変換した結果を画面に表示したり、印刷機で紙に印刷したりする部分です。 電算機には様々な種類がありますが、大きく分けて、色々な用途に使えるものと、特定の用途に特化したものがあります。パソコンや持ち運びできる電話などは、色々な用途に使える電算機の代表例です。 一方で、遊戯機械や家電製品に組み込まれている電算機は、特定の用途に特化したものです。 近年、電算機の性能は大きく進歩しています。処理の速度が速くなり、記憶できる情報量も大きくなっています。 また、小型化も進んでおり、持ち運びできる電算機も広く使われています。今後の電算機は、人のように考える技術の発展により、より高度な処理が可能になると期待されています。
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計算機:未来を創る頭脳

計算機は、今の世の中を支える大切な技術であり、その歴史は古く、多くの出来事から成り立っています。計算機の始まりは、大昔の人が使っていた計算のための道具、そろばんや計算尺にまでさかのぼることができます。これらの道具は、手で計算をするときの助けとなるものでしたが、計算機の根幹となる考えである数を取り扱うことを形にしたものでした。 その後、歯車やレバーといったものを用いた機械式の計算機が現れ、より複雑な計算ができるようになりました。19世紀に入ると、チャールズ・バベッジという人が解析機関という機械式の計算機の設計を考え出しました。これは、計算の手順をあらかじめ決めておくことで、その通りに計算を進めるという、現代の計算機のプログラムに通じる考え方が初めて登場した画期的なものでした。これらの先人たちの努力が、今の電子計算機の基礎を作ったと言えるでしょう。 第二次世界大戦の時代には、戦争のための必要性から、電気の技術を使った計算機の開発が急速に進みました。1946年に完成したENIACは、世界で初めて様々な用途に使える電気式の計算機として歴史に残り、計算機の新しい時代を切り開きました。ENIACの登場は、それまでの計算のやり方を大きく変え、科学や技術の進歩を大きく加速させました。そして、トランジスタや集積回路といった電子部品の発明により、計算機の小型化、高性能化が進み、今のような誰もが気軽に使えるものになっていきました。