関数

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開発

引数の役割:プログラムの動作を操る

計算機に指示を出すための手順書を、よく料理の作り方に例えます。この手順書のことを、専門用語で「プログラム」と呼びます。プログラムは様々な指示を組み合わせることで、複雑な作業も自動的に行えるようにしてくれます。 料理を作るには、手順だけでなく材料が必要です。カレーを作るなら、肉、野菜、香辛料など、様々な材料が必要です。プログラムにも同様に、作業を行うための材料が必要です。この材料に当たるものを「引数(ひきすう)」と呼びます。 カレーの作り方を例に考えてみましょう。同じカレーのレシピでも、使う肉の種類を変えれば、牛肉のカレー、鶏肉のカレー、豚肉のカレーを作ることができます。野菜の種類や量、辛さの加減を変えることでも、様々な風味のカレーを作ることができます。プログラムも同じです。同じプログラムでも、引数を変えることで、様々な結果を得ることができます。データの計算をするプログラムであれば、計算するデータを引数として与えます。画像を加工するプログラムであれば、加工する画像を引数として与えます。このように、引数によってプログラムの動作を細かく制御できるのです。 引数は、プログラムを動かす時に与えます。例えば、文字を画面に表示するプログラムに、「こんにちは」という文字を引数として与えれば、画面に「こんにちは」と表示されます。「こんばんは」という文字を引数として与えれば、画面に「こんばんは」と表示されます。 プログラムの中で、何度も同じ作業を繰り返す必要がある場合、その作業をまとめて「関数」と呼ばれる小さなプログラムにします。関数にも引数を渡すことができます。例えば、二つの数を足し算する関数を考えてみましょう。この関数に、3と5を引数として与えれば、関数は8を返します。2と7を引数として与えれば、関数は9を返します。このように、関数は引数によって異なる結果を返すことができます。 引数を使うことで、プログラムをより柔軟で効率的に使えるようになります。同じプログラムを様々な状況で使い回せるようになるため、開発の手間を省くことができるのです。
ソフトウェア

エクセルの自動合計:オートSUMを使いこなそう

表計算ソフト、エクセルは数値の計算やデータの整理に役立つ、なくてはならない道具です。日々の家計簿の作成から会社の売上データの集計まで、幅広く使われています。エクセルには様々な機能が搭載されていますが、中でもオートサム機能は特に便利で、よく使われる機能の一つです。 オートサムを使うと、選択した範囲の合計値を簡単に計算できます。例えば、1ヶ月分の食費や光熱費など、複数の項目の合計値を一瞬で計算することができます。これにより、電卓を使って一つ一つ計算する手間が省け、作業時間を大幅に短縮できます。また、手計算による入力ミスを防ぐことにも繋がります。 オートサムは、単純な合計値の計算だけでなく、様々な場面で活用できます。例えば、売上データを集計する際に、各商品の売上高を合計して全体の売上高を計算したり、顧客ごとの購入金額を合計して顧客別の売上高を計算したりできます。さらに、関数と組み合わせて使うことで、より複雑な計算も可能です。例えば、特定の条件を満たすデータのみを合計する、といったこともできます。 この機能は、エクセルの画面上部にある「オートサム」と書かれたボタンをクリックするだけで簡単に利用できます。また、キーボードのショートカットキーを使って実行することも可能です。 本記事では、これからエクセルを使い始める初心者の方にも分かりやすいように、オートサムの基本的な使い方から、知っていると便利な活用方法まで、順を追って詳しく解説していきます。オートサムを使いこなせるようになれば、作業効率を飛躍的に向上させ、日々の作業をよりスムーズに進めることができるでしょう。本記事を通して、オートサムの便利な機能をぜひマスターしてください。