
レスポンスの略語、レス
「お返事」を意味する「レス」という言葉。今では当たり前に使われていますが、実はインターネットの掲示板や、手紙をやり取りする仕組みに似た「メーリングリスト」で使われ始めた言葉です。これは「応答」を意味する「レスポンス」を短くしたものです。掲示板やメーリングリストは、誰でも情報を共有したり意見を交わしたりできる場です。そこでは活発な話し合いが行われることもあり、一つの書き込みに対してたくさんの返事が寄せられることも珍しくありません。「応答」と言うよりも「レス」と表現した方が、簡潔で速いやり取りに適しているため、広く使われるようになりました。特に文字数を少なくする必要がある場合や、すぐに返事を返す必要のある場合に「レス」という言葉は役立ちます。例えば、携帯電話で文字を打つ時などは、短い言葉の方が早く入力できます。また、会話のように次々と書き込みが続く場では、短い言葉でテンポ良くやり取りをすることが求められます。このように「レス」という言葉は、インターネットでの情報交換が活発になるにつれて、なくてはならない表現として定着しました。今ではインターネットの文化に深く根ざした表現として、多くの利用者に理解されています。