画面描画

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ハードウエア

画面の滑らかさの秘密:垂直同期周波数

皆さんが日々見ているパソコンや携帯電話の画面は、実は一枚の絵を高速で次々と切り替えて表示することで動画のように見せているのです。まるでパラパラ漫画のように、何枚もの静止画を連続して表示することで、動いているように見せているわけです。この切り替えの速さを表すのが「垂直同期周波数」で、一般的には「リフレッシュレート」と呼ばれています。単位はヘルツ(日本語では「回毎秒」)で表され、例えば60ヘルツと書かれていれば、画面が1秒間に60回書き換えられていることを意味します。120ヘルツなら1秒間に120回書き換えられるということです。この数字が大きいほど、画面の書き換え回数が増え、結果として滑らかな表示になります。 では、このリフレッシュレートが低いとどうなるのでしょうか。画面の書き換え回数が少ないということは、前の画面が消えて次の画面が表示されるまでの時間が長くなるということです。そのため、特に画面を上下に動かした時などに、前の画面の残像が残ってしまう現象、いわゆる「残像感」が発生しやすくなります。また、動きが滑らかではなく、カクカクとした動きになってしまう「カクつき」も生じやすくなります。例えば、動きが速い場面が多い試合中継や動きが複雑なゲームなどを低いリフレッシュレートの画面で見ると、残像感やカクつきが目立ち、見づらいと感じる場合があります。 つまり、動画を見たり、ゲームで遊んだりする際には、このリフレッシュレートが高い方がより快適に楽しめます。特に、画面の動きが激しいコンテンツを楽しむ場合は、高いリフレッシュレートの画面を選ぶことが重要です。画面を選ぶ際の参考にしましょう。