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写真の美しさを決める画素数

写真の良し悪しを左右する要素の一つに、画素数というものがあります。画面に映し出される写真や、印刷された写真などは、一見滑らかに見えますが、実は小さな色の点が集まってできています。この色の点を「画素」と呼び、画素の数のことを画素数と言います。 一枚の写真を想像してみてください。この写真は、縦横に無数の画素が並んだ格子状のキャンバスのようなものだと考えてください。そして、このキャンバスにどれだけの数の画素が詰まっているかを示すのが画素数です。例えば、縦に4000個、横に3000個の画素が並んでいるとしましょう。そうすると、画素数は縦と横の数を掛け合わせた1200万画素ということになります。 この画素数が写真の細かさを決める鍵となります。画素数が多い、つまり画素がぎっしりと詰まっている写真は、より多くの情報を記録できるため、きめ細かく、滑らかな仕上がりになります。例えば、遠くの景色を撮影したとします。画素数の多い写真であれば、遠くの建物や木々までくっきりと写し出されます。また、大きなサイズに印刷しても、細部まで鮮明に表現することができます。 反対に、画素数が少ない写真は、画素同士の間隔が広くなってしまい、情報量が不足します。そのため、写真は粗く、細部がぼやけてしまいます。遠くの景色はぼんやりとしか見えず、大きなサイズに印刷すると、画質が劣化してしまいます。 つまり、美しいくっきりとした写真を撮りたい場合は、画素数が多いカメラを選ぶことが大切です。画素数は写真の美しさ、特に細かさを決める重要な要素です。もちろん、写真の出来栄えは画素数だけで決まるわけではありません。光の加減や構図なども重要ですが、画素数は写真の基礎となる重要な要素の一つと言えるでしょう。