生産性向上

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ソフトウェア

マクロ言語で作業効率化

事務作業を簡単にするための便利な道具として、マクロ言語というものがあります。これは、表計算や文書作成といった、よく使う事務ソフトの中で、決まった作業手順を自動でやってくれる、簡単なプログラム言語のようなものです。 例えば、毎日同じように行うデータ入力や、書類の書式設定、決まった計算処理などを、まとめて記録しておくことができます。そして、その記録を再生させれば、まるで自動で操作してくれるかのように、記録された作業が実行されます。これにより、面倒な作業時間を大幅に短縮し、仕事の効率を上げることができます。 マクロ言語は、たいていの事務ソフトに最初から備わっていて、それぞれのソフトに合わせた特別な機能や命令を持っています。ですから、たとえ同じマクロ言語であっても、表計算ソフトと文書作成ソフトでは、書き方や使える機能が違っていることがあります。 しかし、基本的な仕組みはどのソフトでも同じです。一度マクロ言語の使い方を覚えてしまえば、色々なソフトで応用できます。例えば、表計算ソフトで覚えたマクロの書き方を応用すれば、文書作成ソフトでも同じように自動化を進めることができます。 マクロを使うことで、作業の正確さも向上します。人間が手作業で行うと、どうしても入力ミスや操作ミスが起こってしまう可能性があります。しかし、マクロに記録された作業は、毎回全く同じように実行されるので、ミスを減らすことができます。また、複雑な作業をマクロに記録しておけば、誰でも簡単にその作業を実行できるようになるので、業務の標準化にも役立ちます。
ビジネス

製造現場の革新:CIMによる生産性向上

コンピューター統合生産(略して計算機一体型生産)とは、製造業における様々な作業工程を計算機システムで一つにまとめて、生産効率の向上を目指す手法です。計算機を用いて、製品の設計から製造、検査、出荷に至るまで、全ての工程を繋げることで、作業全体を最適化し、無駄を省くことを目指します。 従来は、製品の設計、生産計画、実際の製造、品質の管理といった作業工程は、それぞれが独立して行われていました。各部門が別々に作業を進めるため、情報伝達に時間がかかったり、誤解が生じたり、同じ情報を何度も入力する手間が発生したりしていました。また、全体像を把握しにくいため、最適な生産計画を立てるのが難しいという問題もありました。 計算機一体型生産では、これらの作業工程を計算機ネットワークで繋ぎ、情報を共有することで、全体を最適化します。例えば、製品の設計データは生産計画に直接反映され、工場の機械に指示を送る際にも利用されます。設計変更が生じた場合でも、すぐに生産計画や製造工程に反映されるため、迅速な対応が可能になります。 さらに、製造工程で集められたデータは品質管理に利用され、生産工程全体の改善に役立ちます。不良品が発生した場合、その原因を素早く特定し、再発防止策を立てることができます。また、生産状況をリアルタイムで監視することで、問題が発生した場合でも迅速に対応できます。 このように、計算機一体型生産によって、生産にかかる時間や費用を削減し、製品の品質向上を実現できます。また、顧客の要望に合わせた多様な製品を効率的に生産することも可能になります。これにより、企業の競争力強化に大きく貢献します。
ソフトウェア

グループウェアで業務効率化

仕事の仲間同士で情報を共有したり、やり取りをしたりすることを助ける「グループウェア」というものがあります。これは、会社の計算機ネットワークを使って、みんなで同じ情報を見たり、一緒に仕事をしたりできるようにする道具です。 たとえば、会議の日程を決める、会議室を押さえる、仕事の進み具合を管理するといったことを、このグループウェア上でできます。今までのように、電話や紙でやっていたことが、計算機でできるようになるので、時間と手間が大幅に省けます。 みんなで情報を共有することで、担当者がいないときでも仕事が滞ることがなくなります。誰が何をいつまでにやるのか、といったことがすぐに分かり、他の人が代わりに対応することもできます。また、情報を探す手間も省け、必要な時にすぐに見つけられます。 グループウェアには、色々な種類があります。会社の規模や、どのような仕事をするかによって、ぴったりのものを選ぶことが大切です。例えば、大勢で同時に文書を作ったり、修正したりする機能が必要な場合もあります。また、顧客の情報や、商品の在庫状況などを管理する機能が必要な場合もあります。 グループウェアを使うことで、仕事の効率が上がり、質も向上することが期待できます。情報共有や連絡がスムーズになり、無駄な作業を減らすことができます。また、場所や時間に縛られずに仕事ができるようになるので、柔軟な働き方ができるようになります。