
APOPで安全なメール受信
この仕組みは、暗号を使って安全に手紙を受け取る方法に似ています。まず、郵便局(手紙サーバー)が特別な数字(挑戦番号)を書いた紙をあなた(手紙受信者)に送ります。あなたは、その特別な数字とあなたの秘密の合い言葉(パスワード)を組み合わせて、特別な計算機(暗号計算機)を使って別の数字を作ります。そして、その新しく作った数字を郵便局に送り返します。
郵便局も同じように、あなたに送った特別な数字と、あらかじめあなたから預かっていた秘密の合い言葉を使って、同じ計算機で別の数字を作ります。そして、あなたから送られてきた数字と、郵便局が作った数字を比べます。もし二つの数字が完全に同じであれば、あなたは正しい人だと認められ、手紙を受け取ることができます。
この方法の良いところは、秘密の合い言葉そのものを郵便局に送る必要がないことです。つまり、誰かが途中で手紙を盗み見ようとしても、秘密の合い言葉は書かれていないので、盗まれる心配がありません。
この仕組みを電子手紙(電子メール)の世界で使っているのが、この技術です。特別な数字は毎回変わるので、たとえ誰かが一度やり取りを盗み見て数字を記録したとしても、次の手紙を受け取るときには使えなくなっています。そのため、より安全に手紙、つまり電子手紙のやり取りができます。
このように、この技術は、秘密の合い言葉を直接送ることなく、正しい人かどうかを確認する方法であり、安全に電子手紙を受け取るために役立っています。