開発 制御文字CR:コンピュータにおける行頭復帰
文章を書く場面で、文字を新しい行の最初に戻す操作があります。この操作は「行頭復帰」と呼ばれ、書類作成などでよく使われます。昔ながらのタイプライターを思い浮かべてみてください。タイプライターには、印字する頭の部分があり、一文を打ち終わると、この印字する頭を紙の次の行の最初に動かす必要がありました。この動作が、コンピュータの世界でも「行頭復帰」として受け継がれています。コンピュータの中では、文字の位置を示す「カーソル」というものがあります。画面上で点滅していることが多いので、見たことがある人も多いでしょう。このカーソルを現在の行の最初に戻すことが、コンピュータにおける行頭復帰です。画面に表示される文章だけでなく、データとして保存されている文章などにもカーソルは存在します。そのため、行頭復帰は画面上だけでなく、ファイル内の文章などにも適用されます。行頭復帰は、「制御文字」の一種です。制御文字とは、文字そのものを表示するのではなく、コンピュータに特定の動作をさせるための記号です。行頭復帰は「CR」と表記され、これは「キャリッジリターン」の略です。「復改」と呼ばれることもあります。この「CR」という記号自体は画面に表示されることはありませんが、文章の表示や処理の裏側で重要な役割を果たしています。例えば、文章を編集する際に、この制御文字が正しく機能することで、意図した通りの改行や段落分けができます。行頭復帰は目に見えないところで私たちの文章作成を支えているのです。
