
メタデータ:データ活用の鍵
資料について、その資料自身ではない付加的な情報のことを『資料解説情報』と言います。例えるなら、図書館にある本の背表紙の情報です。背表紙には、本の題名、書いた人、発行した会社、発行された年などが書かれています。これらは本の中身そのものではなく、本に関する情報です。
同じように、電子の資料にも、様々な付加情報があります。例えば、資料を作った日時、作った人、資料の種類、資料を探すための言葉などです。これらの情報こそが資料解説情報であり、電子資料を管理したり、探しやすくしたりするために重要な役割を果たしています。
資料解説情報は、写真や動画、音声など、様々な種類の電子資料に付加することができます。写真の場合、撮影日時、撮影場所、カメラの設定などが資料解説情報として記録されます。動画の場合、撮影日時、撮影場所に加えて、動画の長さなども記録されます。音声の場合、録音日時、録音場所、話している人の名前などが記録されます。
資料解説情報は、資料の中身を直接説明するものではありません。しかし、資料の『意味』や『背景』を理解するための手がかりとなります。例えば、ある歴史的な出来事を撮影した写真があったとします。写真の資料解説情報に撮影日時や撮影場所が記録されていれば、その写真がいつ、どこで撮影されたのかが分かります。これにより、写真の持つ歴史的な価値をより深く理解することができます。
このように、資料解説情報は、電子資料を整理・検索するだけでなく、資料の価値を高めるためにも重要な役割を果たしているのです。