情報単位

記事数:(1)

ハードウエア

情報量の最小単位:ビット

計算機の世界では、あらゆる情報を0と1の数字の組み合わせで表します。文字や画像、音声など、私たちが普段目にしたり耳にしたりするあらゆる情報は、計算機の中では0と1の並び方で表現されているのです。この0か1のどちらか一方を表す最小の単位を「ビット」と言います。ビットは、情報を表すための最も基本的な単位であり、計算機が情報を理解するための根本的な要素です。ちょうど、物の長さを測るのに「メートル」という単位を使うように、情報量の最小単位として「ビット」が使われます。 では、この0と1は計算機の中でどのように扱われているのでしょうか。具体的な例として、電気のオンとオフで考えてみましょう。電気が流れている状態を1、流れていない状態を0と対応させることで、計算機は情報を処理しています。スイッチのオンとオフのように、二者択一で表現できるものを1ビットで表すことができます。コインの裏表も同様に、表を1、裏を0とすれば、1ビットで表現できます。他にも、信号機の赤と青、ドアの開閉、右左のどちらか一方といった二者択一で表現できる事柄はすべて1ビットで表すことができるのです。このように、ビットは計算機が情報を処理する上で欠かせない、最も基本的な単位なのです。たくさんのビットを組み合わせることで、複雑な情報も表現できるようになります。8つのビットが集まると1バイトになり、さらに大きな単位としてキロバイト、メガバイト、ギガバイトといった単位も使われます。これらの単位については、また別の機会に詳しく説明しましょう。