小型PC

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ネットトップ:小型パソコンの魅力

インターネットや手紙のようなやり取り、簡単な書類作りといった基本的なパソコン作業に絞った小型で値段も手頃な卓上型パソコンのことを、ネットトップと言います。 持ち運びできるパソコンよりもさらに小さく、場所を取らないのが特徴です。 ふつうの卓上型パソコンと比べると処理能力は低いですが、ウェブサイトを見たり、手紙のようなやり取りをしたり、書類を作ったりといった日常的な作業には十分な性能を持っています。 また、消費電力が少ないため、電気代の節約にもなります。 場所を取らないコンパクトさと値段の安さといった利点から、家庭用パソコンの入門用として人気を集めました。 ネットトップは、机の上のわずかなスペースにも置くことができます。たとえば、本棚の隅やテレビの横などにも手軽に設置できます。 また、消費電力が少ないため、長時間使用しても電気代をそれほど気にする必要がありません。 価格も手頃なので、パソコンを初めて買う人や、パソコンをあまり使わない人にとっては魅力的な選択肢でした。 ネットトップは、インターネットを見る、手紙のようなやり取りをする、簡単な書類を作るといった基本的な作業に最適です。高性能なパソコンでなくても十分にこなせる作業に特化することで、小型化、低価格化を実現しました。 複雑な計算や画像処理など、高度な作業には向いていませんが、家庭でインターネットや手紙のようなやり取りをする程度であれば、ネットトップで十分です。 最近は、持ち運びできる小型パソコンの普及により、ネットトップは以前ほど注目されなくなってきました。しかし、設置場所を選ばないコンパクトさ、低価格、そして基本的な作業には十分な性能といった特徴は、今でも大きな魅力です。 特に、家庭で手軽にインターネットを楽しみたいという人にとっては、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
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コンパクトPCの電源:SFX規格

近ごろ、机の上の場所を取らない小さなパソコンの人気が高まっており、それに合わせてパソコンの中の部品も小さくする必要が出てきました。パソコンに電気を送る装置も例外ではなく、小さな場所に効率よく電気を送れる小さな規格が求められるようになりました。そこで新しく作られたのが「エスエフエックス(SFX)」と呼ばれる規格の電源です。 従来よく使われていた「エーティーエックス(ATX)」規格と比べると、この「エスエフエックス」電源はずっと小さいため、小さなパソコンのケースにも入れることができます。この小さな電源のおかげで、高性能でありながら場所を取らないパソコンを作ることが可能になりました。特に、机の上の場所を広く使いたいと考えている人にとっては、まさに待ち望んでいた電源と言えるでしょう。 この「エスエフエックス」電源は、単に小さいだけでなく、電気の変換効率も良くなっています。例えば、供給された電気の100のうち、実際にパソコンの部品に使える電気の割合が高くなったということです。無駄になる電気が減るため、発熱も抑えられます。発熱が少ないと、冷却用の扇風機をゆっくり回せるので、パソコンの動作音が静かになります。 静音性もパソコンを使う上での快適さに大きく影響します。扇風機の音がうるさいと、作業に集中できなかったり、映画鑑賞の邪魔になったりすることもあります。静かなパソコンは、落ち着いた雰囲気で作業や娯楽を楽しみたいと考えているユーザーにとって大きなメリットです。このように「エスエフエックス」電源は、小さくなっただけでなく、電気の効率を良くし、静かに動くことで、快適なパソコン環境を作る上で大切な役割を果たしています。小さなパソコンの進化は、電源の小型化と高性能化によるところが大きいと言えるでしょう。
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ウルトラモバイルPC:携帯性抜群の小型パソコン

二〇〇六年、海外の有名な会社であるマイクロソフト社とインテル社が共同で発表した、持ち運びに便利な超小型パソコンの規格、それがウルトラモバイルパソコンです。従来のノートパソコンよりも小さく、携帯電話よりも多くの機能を持つ、まさに中間の存在として話題になりました。七インチ以下の液晶画面を搭載し、画面に直接触れて操作するタッチパネルに対応している機種が多いのも特徴です。重さは九〇〇グラム以下、幅は約二〇センチと、カバンに入れても邪魔にならないコンパクトさが魅力です。まるで小さな手帳のようです。小さいながらも、その機能は充実しています。無線で通信を行う無線LANやブルートゥースといった機能も標準で備わっているため、場所を選ばずにインターネットに接続したり、他の機器と接続したりできます。例えば、カフェでインターネットを見たり、会議で資料を共有したり、自宅で動画を楽しんだり、様々な場面で活躍します。まさにいつでもどこでも気軽に使える、頼りになる小さな相棒と言えるでしょう。ウルトラモバイルパソコンの登場は、パソコンをより身近なものにし、私たちの生活を大きく変えました。パソコンを持ち運ぶのが当たり前になり、いつでもどこでも情報にアクセスできるようになりました。また、ウルトラモバイルパソコンは、ウルトラモバイルピーシーやユーエムピーシーといった別の名前でも知られています。手軽に持ち運べるパソコンとして人気を集めましたが、その後、スマートフォンやタブレット端末の普及により、次第に姿を消していきました。しかし、その革新的なコンセプトは、現在のモバイル機器の開発にも大きな影響を与えていると言えるでしょう。まさに、モバイル時代の先駆け的存在と言えるかもしれません。