
マルチバイト文字:漢字などの表現
計算機の世界では、文字は数字で表されます。この数字と文字の対応関係を文字コードと言い、様々な種類があります。例えば、アルファベットや数字、記号など比較的単純な文字は、1バイト(8ビット)で表現できます。1バイトで表現できる文字の集合は、1バイト文字と呼ばれ、半角文字と呼ぶこともあります。しかし、日本語で使われる漢字のような複雑な文字は、1バイトでは表現できる数が足りません。そこで、複数のバイトを使って1文字を表す方法が考えられました。これがマルチバイト文字です。
マルチバイト文字は、日本語の漢字だけでなく、ひらがな、カタカナも含まれます。その他、韓国語で使われるハングル文字、中国語で使われる漢字など、多くの言語でマルチバイト文字が使われています。これにより、世界中の様々な言語を計算機で扱うことが可能になりました。
マルチバイト文字は、日本語の文章を計算機で扱うために必要不可欠です。例えば、私たちが日々利用する電子メールや文書作成ソフト、ホームページなどは、すべてマルチバイト文字を扱えるように作られています。もしマルチバイト文字が使えなければ、日本語の文章を正しく表示したり、保存したりすることができません。
このように、マルチバイト文字は、現代の情報化社会を支える重要な技術の一つです。近年、世界的に多言語対応の重要性が高まっており、マルチバイト文字を扱う技術の需要も増えています。今後、さらに多くの場所でマルチバイト文字が利用されるようになるでしょう。