
二次記憶装置:コンピュータの記憶の仕組み
計算機を構成する重要な部品の一つに、二次記憶装置というものがあります。二次記憶装置は、補助記憶装置とも呼ばれ、計算機の主要な記憶装置である主記憶装置(メインメモリ)とは異なる役割を担っています。主記憶装置は、計算機が動作している間だけ一時的に情報を記憶しておく場所です。一方で、二次記憶装置は、計算機の電源を切っても情報を保持し続けることができます。つまり、二次記憶装置は、長期的に情報を保存するための場所として使われます。
私たちが作成した文書や写真、動画、音声といった様々な種類の情報、そして計算機を動かすために必要な様々なプログラムは、この二次記憶装置に保存されています。計算機を起動する際に読み込まれる基本となるソフトウェア、つまり操作体系も二次記憶装置に格納されています。二次記憶装置がなければ、計算機は保存した情報を扱うことができず、毎回最初からプログラムを読み込む必要が生じてしまい、非常に不便です。二次記憶装置は、情報を保存するだけでなく、大切な情報の複製を作成して別の場所に保管する、いわゆる情報の控えの作成や、計算機全体の正常な状態を保存しておき、問題が発生した際にその状態に戻すといった作業にも利用されます。
近年、扱う情報の量は増加の一途をたどっており、二次記憶装置の重要性はますます高まっています。それに伴い、より多くの情報を保存できる大容量化、情報の読み書きをより速く行える高速化、そして価格をより安く抑える低価格化といった技術革新が日々進められています。今後も二次記憶装置は計算機の中核を担う重要な存在であり続けるでしょう。二次記憶装置の種類や特徴を理解することは、計算機をより効果的に利用するために必要不可欠です。