吉崎栄泰

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保存・圧縮

圧縮形式LZHとその歴史

{電子計算機を使う上で、資料を小さなサイズに変換する作業は、もはや日々の習慣と言えるでしょう。大きなサイズの資料を小さくすることで、記憶装置の空き容量を確保し、また、転送にかかる時間を短くすることができます。様々な変換形式の中でも、エルゼットエイチ形式は、我が国で長きにわたり愛用されてきた由緒ある形式です。今回は、エルゼットエイチ形式がどのようにして誕生したのか、その特徴、そして現代社会における役割について、詳しく説明していきます。 エルゼットエイチ形式は、1980年代後半に日本で開発されました。当時、記憶装置の容量は非常に限られており、資料を小さくする技術は大変重要でした。エルゼットエイチ形式は、高い圧縮率を誇り、瞬く間に普及しました。電子掲示板やパソコン通信といったサービスで広く利用され、多くの人々に親しまれてきました。 エルゼットエイチ形式の大きな特徴の一つは、複数の資料をまとめて一つの圧縮資料にできることです。これは、複数の資料をやり取りする際に非常に便利です。また、圧縮と同時に、資料にパスワードを設定して保護することも可能です。これは、機密性の高い資料を扱う際に役立ちます。 近年、記憶装置の大容量化や高速インターネット回線の普及に伴い、資料の圧縮の必要性は薄れてきていると感じる方もいるかもしれません。しかし、エルゼットエイチ形式は、現在でも様々な場面で活躍しています。例えば、古い資料の保管や、容量制限のあるネットワーク上での資料のやり取りなどです。特に、過去の資料との互換性を維持する必要がある場合、エルゼットエイチ形式はなくてはならない存在です。 このように、エルゼットエイチ形式は、長年の歴史の中で進化を続け、現代社会においても重要な役割を担っています。今後、新しい技術が登場する中で、エルゼットエイチ形式がどのように変化していくのか、注目していく価値があります。
保存・圧縮

圧縮ソフトLHAとその歴史

みなさんは、資料をまとめたり、写真を送ったりするときに、ファイルの大きさを小さくする作業をしたことがありますか?これを「圧縮」と言いますが、パソコンを使う上で、圧縮は今では当たり前の作業となっています。色々な圧縮のやり方がありますが、昔からよく使われている方法の一つに「エルエイチエー」というものがあります。今回は、この少し古くからあるエルエイチエーの歴史や特徴、そして今の時代におけるエルエイチエーの立ち位置について、詳しく見ていきましょう。 エルエイチエーは、1988年に吉崎栄泰さんという方が開発した圧縮方法です。当時はフロッピーディスクという記憶容量の少ない記録媒体が主流でした。そのため、いかにデータを小さくして保存するかが重要だったのです。エルエイチエーは、その高い圧縮率と手軽さから、瞬く間に多くの人々に使われるようになりました。特にパソコン通信が盛んだった時代には、データのやり取りにかかる時間を短縮するために、エルエイチエーはなくてはならない存在でした。 エルエイチエーの特徴は、何と言ってもその圧縮率の高さです。当時としては画期的な圧縮技術で、多くのデータを小さくまとめることができました。また、圧縮だけでなく、分割機能も備えていました。大きなファイルをフロッピーディスクの容量に合わせて分割して保存し、別の場所で結合することで、大きなファイルのやり取りも可能にしました。これは、ネットワーク環境が整っていない時代にはとても便利な機能でした。 しかし、技術の進歩は早く、より効率的な圧縮方法が次々と開発されました。今では、ジップやラールジーなど、エルエイチエーよりも圧縮率が高く、機能も豊富な圧縮形式が主流となっています。そのため、エルエイチエーを見る機会は少なくなってきました。ですが、エルエイチエーは、かつてパソコン通信を支え、多くのデータを圧縮してきた、まさに圧縮界の功労者と言えるでしょう。エルエイチエーの歴史を知ることは、圧縮技術の進化の歴史を知ることに繋がります。この記事を通して、少しでもファイル圧縮の世界に興味を持っていただけたら嬉しいです。