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画像の明るさ調整:ガンマ値の役割

画面に映る画像の明るさは、パソコンや携帯端末に送られる信号の強さと完全に比例するわけではありません。もう少し詳しく説明すると、画面の明るさは、入力信号の強さをある数値で累乗した値に比例します。この数値こそが「ガンマ値」と呼ばれるものです。 ガンマ値は、機器の種類によってそれぞれ異なる値に設定されています。例えば、あるパソコンではガンマ値が2.2に設定され、別の携帯端末では1.8に設定されているといった具合です。なぜ機器ごとに異なる値が設定されているかというと、ガンマ値を調整することで、画面に表示される画像の色合いや明るさを変えることができるからです。 適切なガンマ値を設定することで、より自然で、鮮やかな画像を表示することが可能になります。もしガンマ値の設定が適切でないと、画像は暗すぎたり、明るすぎたり、あるいは色が不自然に強調されたりしてしまいます。写真や動画をより美しく、リアルに見せるためには、ガンマ値の調整が欠かせません。 画像を扱う仕事や、表示装置の仕組みを理解するためには、ガンマ値の知識は大変重要です。ガンマ値を理解することで、画像編集ソフトの設定項目の意味がより深く理解できるようになったり、あるいはディスプレイの画質調整を適切に行うことができるようになります。画像や映像がどのように表示されるのか、その仕組みを理解する上で、ガンマ値は重要な役割を担っていると言えるでしょう。