
企業間取引の効率化:電子情報交換入門
会社と会社の間で、注文書、請求書、納品書といった書類のやり取りを、全て電子的に行う仕組みのことを、電子情報交換と言います。英語では、Electronic Data Interchange の頭文字を取ってEDIと呼びます。昔からこれらの書類は紙でやり取りするのが当たり前でしたが、今はコンピュータとネットワークを使ってやり取りすることが増えてきました。
では、EDIを使うとどんな良いことがあるのでしょうか。まず、書類を作る手間、送る手間、受け取った後の処理の手間を大きく減らすことができます。紙の書類だと、封筒に入れて切手を貼って送ったり、届いた書類を仕分けしたり、保管場所を確保したりと、多くの時間と手間がかかります。EDIなら、これらの作業をコンピュータが自動的に行ってくれるので、時間も費用も大幅に節約できます。
さらに、人による書き間違いや転記ミスを減らすこともできます。紙の書類を手で書き写したり入力したりすると、どうしても間違いが起こりがちです。EDIでは、データがコンピュータ上でやり取りされるため、入力ミスや転記ミスを減らし、正確な情報をやり取りできます。その結果、業務の効率が上がり、正確さも向上します。
近年、インターネットが広く普及したことで、EDIはさらに重要な役割を担うようになってきました。特に、製品が作られてから消費者に届くまでの、全ての流れを管理するしくみにおいて、あるいは世界各国との取引において、EDIは大きな効果を発揮しています。EDIを使うことで、会社同士がより密接に連携できるようになり、迅速な意思決定を助けます。まさに現代のビジネスには欠かせない道具と言えるでしょう。