ワイルドカード

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ワイルドカードを使いこなそう

計算機の世界では、多くの書類や箱を管理するために、それらに名前を付けて整理しています。数えきれないほどのデータの中から必要なものを探し出す際、一つ一つ名前を入力するのは大変な手間です。例えば、会議の資料を探すのに「会議資料2024年1月1日.txt」「会議資料2024年1月2日.txt」…と、一つ一つファイル名を指定していたら、時間がいくらあっても足りません。 このような時に役立つのが、「万能記号」です。万能記号は、トランプゲームの万能札のように、様々な文字の代わりとなる特殊な記号です。代表的なものとして「*」(アスタリスク)と「?」(疑問符)があります。「*」は、任意の文字列に一致する記号です。例えば、「会議資料*.txt」と指定すると、「会議資料」で始まり、拡張子が「.txt」である全てのファイルが選択されます。つまり、日付部分が何であっても、「会議資料」という名前のテキストファイルは全て拾い出してくれるのです。 一方、「?」は任意の1文字に一致する記号です。例えば、「写真??.jpg」と指定すると、ファイル名が「写真」で始まり、その後に任意の2文字が続き、拡張子が「.jpg」であるファイルが選択されます。「写真01.jpg」「写真02.jpg」「写真AB.jpg」などは選択されますが、「写真.jpg」や「写真1.jpg」などは選択されません。 このように、万能記号は複数の書類や箱を一括で指定する際に非常に便利です。まるで魔法の言葉のように、複雑な操作を簡単に済ませられるため、作業の手間を大幅に減らし、仕事の効率を上げることができます。万能記号をうまく活用することで、計算機の操作がよりスムーズになり、時間を有効に使うことができるでしょう。