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ビットマップフォント:点描で描く文字の世界

画面に映る文字は、どのように作られているのでしょうか。今は、どんな大きさにしても滑らかに見える文字が主流ですが、昔ながらの点で表現する文字も、まだ使われています。点で文字を描く方法は、まるで方眼紙に塗り絵をするように、一つ一つの点を並べて文字の形を作ります。この方法を「点絵文字」と呼びます。点絵文字は、初期の計算機や印刷機でよく使われていました。なぜなら、当時の計算機は性能が低く、記憶できる情報量も少なかったため、簡単な方法で文字を表示する必要があったからです。 点絵文字を作るには、まず文字の形を決めます。次に、その形を方眼紙のように細かい升目に区切り、文字のある部分を黒く塗りつぶし、ない部分を白く残します。この白と黒の点の集まりが、文字の形を表す情報になります。計算機はこの情報を記憶しておき、必要な時に画面や紙に表示します。点絵文字は、文字の大きさを変えると、点が粗くなってしまう欠点があります。例えば、小さな文字を大きく表示しようとすると、一つ一つの点が大きくなり、文字がギザギザに見えてしまいます。これは、点絵文字が点の集まりでできているため、拡大すると点と点の間の隙間が目立ってしまうからです。 一方、今の主流である滑らかに見える文字は「輪郭文字」と呼ばれます。輪郭文字は、文字の形を線で表現します。この線は、計算式を使って描かれるため、どんな大きさにしても滑らかに表示できます。例えば、文字を大きくする場合、計算機は輪郭の線を再計算し、滑らかな曲線を保ったまま文字を拡大します。そのため、輪郭文字は点絵文字のようにギザギザになることはありません。このように、輪郭文字は点絵文字の欠点を克服し、より美しい文字表示を可能にしました。しかし、点絵文字は構造が単純で扱いやすいという利点があるため、今でも特定の用途で使われています。例えば、限られた表示能力しかない機器や、独特の雰囲気を出したい場合など、点絵文字は今でも活躍しています。
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点描で描く、ビットマップ画像の世界

色のついた小さな点が集まって絵を作る様子を想像してみてください。まるで色のついた小さな粒を並べて絵を描くモザイクアートのようです。この小さな粒一つ一つが「画素」と呼ばれるもので、画面に映る絵は、この画素の集まりでできています。一つ一つの画素は、それぞれの色情報を持っています。 この色の情報は、色の三原色である赤、青、緑の光を混ぜ合わせることで表現されています。三原色の混ぜ合わせ具合で、様々な色を作り出すことができます。例えば、赤と緑を混ぜると黄色、赤と青を混ぜると紫になり、三色すべてを混ぜ合わせると白になります。このように、三色の光を組み合わせることによって、実に様々な色を表現することができるのです。 画素の密集度合いによって、絵の滑らかさが変わってきます。同じ大きさの絵を描く場合でも、画素の数が多いほど、きめ細やかな表現ができます。画素がたくさんあれば、色の変化を滑らかに表現できるので、より自然で美しい絵になります。逆に、画素の数が少ないと、色の変化が階段状になり、絵が粗く見えてしまいます。これは、色の変化を表現するための画素が足りないために起こる現象です。 画素の集まりで絵を作ることを「点描画」とも呼びます。点描画は、点の大きさや色の組み合わせによって様々な表現が可能です。まるで点描画のように、コンピュータの画面に映る絵も、小さな画素の集まりで表現されているのです。そして、画素の数が多いほど、より滑らかで精細な絵を描くことができるのです。
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ビットマップ:画像の基礎知識

画面に絵を映すための基本的な方法の一つに、点描画のような方法があります。小さな色の点々を並べて、絵全体を作るのです。この点のことを画素といい、この画素を規則正しく並べて絵を作る方法をビットマップ方式といいます。正式にはビットマップ画像といいますが、普段はビットマップと略して呼ぶことが多いです。写真やイラストなど、色々な絵をこの方法で表すことができます。 ビットマップ方式で保存された絵のファイルは、よく「.bmp」という名前の後ろについた記号で終わっています。これは「ビーエムピー」形式と呼ばれ、窓の絵描き道具で標準的に扱えるため、多くの機械で問題なく開くことができます。この形式は構造が単純なので、絵描き道具で簡単に編集できるという利点もあります。しかし、単純な構造であるがゆえに、ファイルの大きさが大きくなってしまうことがあります。そのため、小さな機械で扱う場合は注意が必要です。例えば、少し古い携帯電話や、容量の少ない記録装置では、開くのに時間がかかったり、保存できない場合もあります。 また、ビットマップ方式の絵は、拡大したり縮小したりすると、画質が悪くなってしまうという弱点もあります。これは、画素の数を増やしたり減らしたりすることで絵の大きさを変えるため、絵の情報が失われたり、歪んでしまうことが原因です。例えば、小さな絵を大きく引き伸ばすと、輪郭がギザギザになったり、色がぼやけてしまうことがあります。
ソフトウェア

画像編集の王道、Photoshop

写真の加工をするための便利な道具として、まず頭に浮かぶのが「フォトショップ」でしょう。名前を知らない人はほとんどいないほど、写真の専門家だけでなく、趣味で写真を楽しむ多くの皆さんにも広く使われています。 この道具は、写真の明るさや色の濃淡、色の調子を整えるといった基本的な作業はもちろんのこと、高度な修正作業や複数の画像を組み合わせる作業、また特殊な効果を加える作業など、実に様々な機能を備えています。そのため、まさに万能と言える編集道具です。写真の表現力を大きく広げ、思い通りの一枚に仕上げる強力な助っ人となるでしょう。 初めて使う人にとっては、少し難しいと感じる部分もあるかもしれません。しかし、使い方を学ぶための資料は豊富に揃っています。インターネット上の解説や、丁寧に教えてくれる動画などもたくさんあります。少しづつ使い方を覚えていくことで、写真の腕前は格段に向上するはずです。 例えば、写真の明るさを調整することで、曇りの日に撮影した写真も明るく、生き生きとした印象に変えることができます。色の濃淡を調整すれば、風景写真に奥行きを与え、よりドラマチックな表現も可能です。また、不要な物を写真から消したり、逆に別の場所に物を移動させることもできます。まるで魔法のような作業も、この道具を使えば簡単に行うことができるのです。 使い慣れるまでは少し時間がかかるかもしれませんが、学ぶための情報が豊富にあるので、安心して使い始めることができます。色々な機能を試しながら、自分らしい写真の表現方法を見つけていく喜びをぜひ味わってみてください。きっと、写真の楽しみ方が大きく広がるはずです。