ラスター形式

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画像の基礎:ラスター形式を理解する

画面に映る絵や写真など、コンピュータで扱う絵には大きく分けて二つの種類があります。一つは点の集まりで表現する方式、もう一つは線の情報で表現する方式です。この記事では、点の集まりで絵を表現する方式について詳しく説明します。点の集まりで絵を表現する方式は、私たちが普段目にする写真のほとんどで使われている、絵の基本となる考え方です。この方式を理解することは、絵を編集したり加工したりする技術をより深く理解するためにとても重要です。 点の集まりで絵を表現する方式では、絵は小さな色のついた点々を並べて作られます。一つ一つの点はとても小さく、肉眼では区別できないほどです。これらの点は格子状に並んでおり、この格子のことを画素と呼びます。画素一つ一つには色が割り当てられており、これらの色の組み合わせによって絵全体が表現されます。例えば、青い空を表現するためには、青い点々をたくさん並べます。夕焼けを表現するためには、赤やオレンジの点々を並べます。 点の集まりで絵を表現する方式の利点は、色の変化を滑らかに表現できることです。空の色合いの変化や、人物の肌の質感など、微妙な色の違いを自然に表現できます。また、写真のように現実世界をそのまま写し取った絵を扱う場合にも適しています。一方、この方式には欠点もあります。絵を拡大すると、点々が目立つようになり、絵がぼやけてしまいます。また、線の情報で絵を表現する方式と比べると、データの容量が大きくなる傾向があります。 点の集まりで絵を表現する方式と、線の情報で絵を表現する方式は、それぞれに利点と欠点があります。どちらの方式を選ぶかは、用途によって適切に判断する必要があります。例えば、ロゴマークのように拡大縮小しても画質が劣化しないようにしたい場合は、線の情報で絵を表現する方式が適しています。一方、写真のように色の変化を滑らかに表現したい場合は、点の集まりで絵を表現する方式が適しています。