
ループメール:止まらないメールの連鎖
延々と届き続ける電子郵便、いわゆる「ループ郵便」とは、複数の宛先の間で郵便が繰り返し送られ続け、止まらなくなる現象を指します。ちょうど輪のように郵便が回り続ける様子から、「郵便ループ」とも呼ばれます。この厄介な現象は、多くの場合、郵便の自動転送設定の誤りによって引き起こされます。
具体的な例を挙げると、AさんがBさんに郵便を転送する設定を行い、同時にBさんもAさんに郵便を転送する設定を行っているとします。この場合、AさんからBさんへ送られた郵便は、Bさんの設定によって再びAさんへ転送されます。そして、Aさんの設定によって再びBさんへ転送され…というように、郵便がAさんとBさんの間で無限に送受信され続けることになり、ループ郵便が発生します。
一度ループ郵便が始まると、膨大な量の郵便が送受信されるため、郵便を管理する機械(郵便サーバー)に大きな負担がかかります。また、受信者の郵便受けは必要のない郵便でいっぱいになり、重要な郵便を見落としてしまう可能性も出てきます。
ループ郵便は、関係者全員にとって大きな迷惑となるため、迅速な対応が必要です。もし自分がループ郵便に巻き込まれていることに気づいたら、まずは自分の郵便転送設定を確認し、誤りがあればすぐに修正しましょう。また、ループ郵便を引き起こしている可能性のある相手に連絡を取り、協力して問題解決に当たることも重要です。気付かずに放置すると、状況が悪化するばかりか、周囲にも迷惑をかけてしまうため、早期発見と早期対応を心がけましょう。