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設定

標準設定:はじめの一歩

新しい機器や役務を使い始める時、必ずと言っていいほど出くわすのが「標準設定」です。これは、何も手を加えていない、生まれたての状態の設定のことです。初めて計算機に電源を入れた時、あるいは新しい応用を組み込んだ時、そこには開発側が考えた一番良い状態、つまり標準設定が適用されています。 多くの場合、この標準設定は多くの利用者に使いやすいように作られており、特に好みがない場合はそのまま使い始めることができます。わざわざ設定を変える手間を省き、すぐに使い始めることができるという利点があります。例えば、計算機の画面の明るさや文字の大きさ、音声の大きさなどは、平均的な利用者に合うように標準設定されています。また、応用ソフトの初期設定では、よく使う機能がすぐに使えるように配置されていたり、安全に使えるように配慮されていたりします。 標準設定は、いわば出発点です。そこから、自分の使い方や好みに合わせて、少しずつ設定を変えていくことができます。例えば、画面の色使いを変えたり、よく使う機能を目立つ場所に配置したり、自分だけの使いやすい環境を作っていくことができます。家の間取りを例に挙げれば、標準設定は何も家具が置かれていない状態です。そこに、自分の好きな家具を配置したり、壁の色を変えたりすることで、自分らしい快適な空間を作り上げていくことができます。 標準設定は、誰にとっても使いやすいように設計された、いわば「無地の画用紙」のようなものです。そこに、自分の好きな色を塗ったり、絵を描いたりすることで、世界に一つだけの作品を作り上げることができるのです。ですから、まずは標準設定で使い始め、そこから徐々に自分好みに変えていくことをお勧めします。