プラズマテレビ

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プラズマテレビの魅力を探る

画面全体が小さな部屋に分けられていて、それぞれの部屋に閉じ込められた気体に電気を流すことで光を作り出す、プラズマ画面の特徴は、他とは違う方法で映像を表示するところにあります。液晶画面のように後ろから光を当てるのではなく、それぞれの部屋が自ら光るため、黒色は電気の流れを止めることで表現されます。そのため、黒は本当に真っ黒く表示され、他の色も鮮やかに際立ち、まるで吸い込まれるような奥行きのある映像を作り出します。 この技術のおかげで、プラズマ画面は、明るい白と濃い黒の両方をはっきりと表示することができます。この明暗の差が大きいことをコントラスト比が高いと言い、映像の立体感や奥行き感をよりリアルに感じさせる重要な要素です。例えば、暗い夜空に輝く星や、暗い洞窟の奥に差し込む光なども、高いコントラスト比によって、より美しく、より神秘的に表現されます。 スポーツ中継の躍動感あふれる動きや、映画の繊細な色の変化も、プラズマ画面なら余すことなく再現できます。暗いシーンが多い映画でも、黒つぶれすることなく、細部まで鮮明に映し出されるので、まるで映画館にいるかのような臨場感を味わえます。また、スポーツ観戦では、選手の表情やユニフォームの色、芝生の緑など、鮮やかな色彩で表現されるため、まるでスタジアムで観戦しているかのような興奮を味わえます。このように、プラズマ画面は、自宅にいながら高画質映像を楽しみたい人にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。
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薄型テレビの雄、PDPテレビ技術の変遷

『映写管』を使った昔ながらのテレビと比べて、ずっと薄くて場所を取らないのが『プラズマ表示画面』を使ったテレビです。大きさは、小さなものでも30型程度から、大きなものになると100型を超えるものまで、様々なものがあります。 このテレビは、小さな蛍光灯のようなものがたくさん集まってできています。一つ一つを『セル』と呼びますが、このセルに電圧を加えると、『プラズマ』と呼ばれる状態になります。プラズマ状態になったセルは紫外線を発生させ、この紫外線が、セルの中にある蛍光体に当たると、赤、緑、青の光に変わります。これらの光が混ざり合うことで、画面にはっきりとした映像が映し出されます。 『液晶画面』を使ったテレビとは、映像を表示する仕組みが違います。そのため、液晶テレビにはない特徴を持っています。例えば、黒色の表現が優れていて、明るい色と暗い色の差が大きいことが挙げられます。そのため、映画など、映像の美しさにこだわる人から高い評価を受けていました。また、斜めから見ても画質が落ちにくいという利点もあります。そのため、たくさんの人でテレビを見る時にも向いています。 近年では、液晶テレビや有機ELテレビの技術が進歩し、高画質化、低価格化が進んだ結果、プラズマテレビは市場から姿を消しつつあります。しかし、かつて一世を風靡したプラズマテレビは、薄型テレビの歴史において重要な役割を果たしました。その鮮やかな映像と広い視野角は、多くの家庭に大きな画面の迫力と感動をもたらしたのです。