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ネットワーク

DSLフィルター:通信を円滑にする

みなさんのご家庭では、電話とインターネット、両方使っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。一本の電話線で、どうやって電話とインターネットを同時に使えるのか、不思議に思ったことはありませんか?実は、『電話線分離器』と呼ばれる小さな機器が、その役割を担っています。 電話とインターネットは、同じ電話線を使っていても、異なる『高さ』の音を使って通信しています。電話は低い音、インターネットは高い音を使っているのです。人間の耳には聞こえない音も含めて、様々な音が混ざって通信されていると考えてみてください。何も対策をしないと、高い音のインターネット信号が電話の音声に混じって雑音になったり、低い音の電話信号がインターネットの通信を邪魔して速度を遅くしたりする可能性があります。 そこで活躍するのが『電話線分離器』です。この機器は、電話線を通ってくる高い音と低い音を、まるでふるいのように分けてくれます。低い音は電話機へ、高い音はインターネット機器へと、それぞれ振り分けて送ることで、お互いが邪魔することなく、電話とインターネットを同時に利用できるようになるのです。電話線分離器がないと、クリアな音声で通話できなかったり、インターネットが遅くなったりすることがあります。 『電話線分離器』は、それぞれの機器に正しく接続することが大切です。もし、インターネットの速度が遅かったり、電話中に雑音が聞こえたりする場合は、『電話線分離器』が正しく接続されているか、あるいは故障していないかを確認してみましょう。正しく設置し、きちんと管理することで、快適な電話とスムーズなインターネットを実現し、より豊かな暮らしを送ることができるでしょう。