
パソコンの心臓を守る、CPUファンの役割
今や、私たちの暮らしに欠かせないものとなったパソコン。仕事で書類を作成したり、学習に役立てたり、あるいは趣味の動画編集やゲームを楽しんだりと、様々な用途で使われています。パソコンが様々な作業を滞りなく行うためには、パソコンの頭脳とも言える中央処理装置、いわゆるCPUの働きが重要です。このCPUの処理速度が速ければ速いほど、たくさんの作業を短い時間でこなせるようになります。しかし、処理速度が速くなると、CPUはより多くの熱を発生させてしまいます。ちょうど、私たちが激しい運動をした時に体が熱くなるのと同じように、CPUも多くの仕事をこなすと熱くなるのです。
もしCPUが過度に熱くなってしまうと、パソコンの動作が不安定になったり、最悪の場合、故障してしまうこともあります。人間も高い熱が出続けると体に不調をきたすように、パソコンにとってもCPUの過熱は大敵です。そこで、CPUの温度を適切に保ち、パソコンを安定して動作させるために必要となるのが、CPU冷却装置です。CPU冷却装置は、CPUから発生する熱を効率的に逃がす役割を担っています。様々な種類の冷却装置がありますが、その中でも代表的なものがCPUファンです。CPUファンは、小さな扇風機のように羽根を回転させることで、CPUの周りの空気を循環させ、熱を外部に放出します。CPUファンは、パソコン内部に組み込まれており、パソコンを快適に利用するために静かに、そして力強く働いているのです。いわば、パソコンにとっての涼風、なくてはならない存在と言えるでしょう。