
CPUバス:コンピュータの動脈
計算機の中核部品である演算処理装置は、様々な計算や処理を行い、計算機全体の動作を制御する重要な役割を担っています。この演算処理装置が滞りなく動作するためには、他の部品と円滑に情報のやり取りを行う必要があります。その情報のやり取りをスムーズに行うための重要な経路となるのが、演算処理装置と接続する内部の連絡路です。この連絡路は、計算機内部で演算処理装置と記憶装置、周辺装置などを繋ぐ役割を果たし、例えるなら計算機の動脈と言える重要な存在です。この連絡路の性能は、計算機全体の処理速度に大きく影響するため、高性能な計算機を実現するためには欠かせない要素です。この連絡路の性能は、情報の送受信速度や一度に送れる情報量など、様々な要素で評価されます。
この連絡路は、場所指定路、情報路、制御路の3種類に分類されます。場所指定路は、情報を読み書きする記憶装置の場所を指定するための経路です。情報路は、演算処理装置と記憶装置、周辺装置の間で実際に情報を送受信するための経路です。制御路は、情報の読み書きのタイミングや種類などを制御するための信号を送る経路です。これらの経路が協調して動作することで、演算処理装置は他の部品と効率的に情報のやり取りを行い、計算機全体の処理速度を向上させることができます。
近年の演算処理装置では、これらの経路が演算処理装置の部品に内蔵されるようになり、外部の接続路は記憶装置や周辺装置との接続に利用されるようになっています。外部の接続路の性能向上も、計算機全体の処理速度向上に大きく貢献しています。