
縁の下の力持ち、ドライバーの役割
私たちの身の回りには、印刷機や写真機、映像を記録する機械、音声を取り込む機械など、様々な機器があふれています。そして、これらの機器の多くは電子計算機と繋がって便利に使えるようになっています。しかし、電子計算機とそれぞれの機器は、異なる言葉で話をしているようなものです。そのままでは、電子計算機は機器に指示を出すことも、機器から情報を受け取ることもできません。
そこで登場するのが「駆動役」と呼ばれる特別な仕組みです。駆動役は、電子計算機と機器の間に入り、両者の言葉を通訳する役割を果たします。例えば、電子計算機が印刷機に「この文章を印刷して」と指示したい場合、駆動役がその指示を印刷機が理解できる言葉に変換します。反対に、写真機が「新しい写真が撮影されました」と電子計算機に伝えたい場合も、駆動役がその情報を電子計算機が理解できる形に変換します。
駆動役は、それぞれの機器に合わせて作られています。印刷機の駆動役は印刷機の言葉を通訳し、写真機の駆動役は写真機の言葉を通訳します。新しい機器を使うときは、その機器専用の駆動役を電子計算機に組み込む必要があります。これは、外国人と話すときに通訳が必要なのと同じです。適切な通訳がいなければ、意思疎通はできません。
駆動役のおかげで、私たちは様々な機器を簡単に使うことができます。機器ごとに複雑な言葉を覚える必要もなく、電子計算機に指示を出すだけで、機器は私たちの望み通りに動いてくれます。まるで魔法のように、電子計算機と機器が繋がっているように感じますが、その裏では駆動役が重要な役割を果たしているのです。