ドメイン名

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インターネットの住所管理:JPNICの役割

日本における情報網の円滑な運用を支える重要な団体、それが日本情報網センター(略称JPNIC)です。情報網上で機器を特定するための番号であるIP番地や、情報網上の住所とも言える名前であるドメイン名など、情報網資源の割り当てと管理を主な任務としています。JPNICはこれらの資源を適切に配分し、管理することで、情報網の安定運用と信頼性を確保しています。例えるなら、情報網世界の住所番地を管理する役割を担っていると言えるでしょう。 JPNICは1992年に設立され、日本の情報網の発展と共に歩みを重ねてきました。設立以来、情報網資源の管理という重要な役割を担い続け、現在に至るまで日本の情報網を支える基盤となっています。JPNICの活動は資源管理だけに留まりません。無償奉仕活動や地域への貢献にも積極的に取り組み、情報網の健全な発展に寄与しています。情報網に関する教育活動や情報提供を通して、情報網利用者の知識向上を支援するなど、多岐にわたる活動を行っています。 さらに、JPNICは国際的な連携も重視しています。世界の情報網関連団体と協力し、国際的な情報網資源管理の枠組み作りにも貢献しています。これは、国境を越えた情報網の相互接続性を維持し、世界規模での情報網の発展を促進するために不可欠な活動です。 このように、JPNICは私たちの目に触れることは少ないながらも、情報網を支える縁の下の力持ちとして、日々の暮らしを支える重要な役割を担っています。まさに、情報網社会の基盤を支える重要な存在と言えるでしょう。
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インターネットの住所管理:JPRS

網の目のように世界中に張り巡らされた情報網、すなわちインターネットにおいて欠かせないのが、場所を示す番地のような役割を果たす「名前」です。これを専門用語で「ドメイン名」と言います。このドメイン名を適切に管理することは、インターネットを滞りなく動かす上で、大変重要な仕事です。 以前は、我が国におけるインターネットに関する様々な業務を担う中心的な団体である「日本ネットワークインフォメーションセンター」、略して「JPNIC」が、このドメイン名の管理も行っていました。しかし、時代の流れとともにインターネットの利用者が爆発的に増え、ドメイン名の数も雪だるま式に膨れ上がっていきました。同時に、ドメイン名に関わる業務も複雑化し、より専門的な知識と技術が必要になってきました。JPNICだけでは、増え続ける業務に対応しきれなくなり、負担も大きくなっていきました。 そこで、JPNICは、ドメイン名登録の管理業務に特化した、より専門性の高い組織を作ることを決めました。こうして、JPNICの出資により、西暦二〇〇〇年、平成十二年に設立されたのが「日本レジストリサービス」、略して「JPRS」です。JPRSは、JPNICからドメイン名登録管理業務を引き継ぎ、専門機関として集中して取り組むことで、より質の高いサービス提供を目指しました。 JPRSの設立は、インターネットの普及と発展を支える上で、大変重要な一歩となりました。安定したドメイン名管理体制を構築することで、誰もが安心してインターネットを利用できる環境づくりに貢献しています。これは、まるで、都市の拡大に伴い、より細分化された行政サービスを提供するために、専門の部署を新設するようなものです。インターネットという大きな街の運営を、よりスムーズにするための、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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インターネット上の住所:ドメイン名

全世界の計算機が繋がり合った巨大な網の目は、まさに情報の海です。それぞれの計算機は、固有の番号で区別されています。この番号は、ちょうど家の住所のように、一つ一つ異なっています。しかし、この番号は数字の羅列で、人間が覚えたり書き込んだりするには、とても複雑で難しいものです。そこで、もっと分かりやすい名前として、文字列を使った名前が使われています。例えば、「例題.com」のようなものです。 この文字列を使った名前のおかげで、私たちは複雑な数字を覚えることなく、色々な場所にたどり着くことができます。これは、ちょうど家の住所を覚える代わりに、分かりやすい名前で家を呼ぶようなものです。例えば、「山田さんの家」や「青い屋根の家」のようにです。インターネット上の場所へ行く際、文字列を使った名前を書き込むと、その名前が指し示す番号が調べられ、目的の場所へと繋がります。 この文字列を使った名前は、階層構造になっていることがよくあります。例えば、「例題.com」であれば、「com」という大きな括りの下に、「例題」という名前が紐づけられています。これは、町の名前の下に、家の住所があるようなものです。このように、階層構造を持つことで、より整理され、名前の重複を防ぐことができます。また、名前からその場所がどんな種類のものか、ある程度推測することもできるようになります。例えば、「.com」であれば会社や商業組織、「.org」であれば非営利組織といった具合です。 このように、文字列を使った名前は、インターネットを円滑に使うために欠かせない要素です。複雑な数字の代わりに、分かりやすい名前を使うことで、誰もが簡単にインターネット上の情報にアクセスできるようになっています。いわば、インターネット上の住所表示板であり、道案内の役割を果たしていると言えるでしょう。
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インターネット上の住所:ドメイン名

網の目のように世界中に張り巡らされた情報網、これを私たちはインターネットと呼びます。この情報網の中では、様々な機器が情報をやり取りしています。それぞれの機器は、番号の並びで表される住所のようなものを持っています。これを専門用語では「アイピーアドレス」と呼びます。 この番号の並びは、機械にとっては理解しやすいものですが、私たち人間にとっては、覚えるのがとても難しいものです。たくさんの数字を正確に記憶するのは大変ですし、少し間違えただけでも違う場所に繋がってしまいます。 そこで、この番号の代わりに、私たち人間にも分かりやすい名前を使う方法が考えられました。これが「ドメイン名」です。例えば、「例題.com」のようなものです。この名前は、インターネット上の住所の役割を果たします。 私たちが普段、ウェブサイトを見たい時、このドメイン名を入力するか、画面上の表示された文字列を触れることでアクセスします。すると、裏側で機械がこのドメイン名に対応する番号の並びを探し出し、該当する機器へと私たちを案内してくれます。 このように、ドメイン名のおかげで、私たちは複雑な番号を覚えることなく、様々なウェブサイトや情報網上のサービスを利用できるようになっています。まるで、住所を書けば手紙が届くように、ドメイン名を入力すれば目的の場所へたどり着けるのです。ドメイン名は、インターネットを私たちにとって使いやすいものにしてくれる、大切な役割を担っています。
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FQDN:インターネット上の住所表示

インターネットにつながる機器は、それぞれ固有の番号を持っています。この番号は、家の住所のように、その機器が世界中でたった一つであることを示す大切なものです。しかし、この番号は数字の羅列で、私たち人間には覚えにくく、扱うのが大変です。そこで、数字の代わりに分かりやすい名前を使う方法が考えられました。これが「完全修飾ドメイン名」、略して「FQDN」です。 私たちの住所で例えると、都道府県名、市町村名、番地などをすべて組み合わせたものがFQDNにあたります。例えば、「東京都千代田区千代田1番1号」のように、場所を特定するために必要な情報をすべて含んでいます。インターネットの世界でも同じように、FQDNはインターネット上の機器を特定するための完全な住所のような役割を果たします。 よく目にする「www.example.com」もFQDNの一例です。私たちはこの名前を入力するだけで、目的の場所にたどり着くことができます。もしFQDNが無かったら、ウェブサイトにアクセスするたびに、複雑な数字の羅列を覚えたり、入力したりしなければなりません。これはとても不便です。FQDNのおかげで、私たちは数字を意識することなく、簡単にウェブサイトにアクセスできるのです。 FQDNは階層構造になっており、「com」や「jp」のようなトップレベルドメインを頂点に、階層を下っていくにつれて、組織名や機器名など、より具体的な情報が追加されます。この階層構造のおかげで、インターネット上の膨大な数の機器を整理し、管理することが可能になっています。FQDNはインターネットを私たちにとってより使いやすくするために、なくてはならない存在と言えるでしょう。
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インターネットの住所録、DNS

網の目のように世界中に張り巡らされた情報網、それがインターネットです。この巨大な網は、無数の計算機が繋がり合ってできています。では、どのようにして世界中の計算機が互いに情報交換をしているのでしょうか。 それぞれの計算機には、固有の番号が割り当てられています。これは、まるで住所のようなもので、番地を表すのが「インターネット規約住所」です。この番号のおかげで、どの計算機に情報を送ればよいかが分かります。手紙を送る際に、住所が不可欠なのと同じです。しかし、このインターネット規約住所は、人間にとっては数字の羅列で覚えにくいため、人間が覚えやすいように文字列で表した「個別名称」が用いられます。例えば、「〇〇.co.jp」のようなものです。 この個別名称を対応するインターネット規約住所に変換する役割を担っているのが、「名前解決体系」です。名前解決体系は、いわばインターネットの住所録のようなものです。私達が個別名称を入力すると、名前解決体系は即座に該当するインターネット規約住所を探し出し、情報を送るべき計算機を特定します。 もし名前解決体系が無かったら、私達はウェブサイトにアクセスする度に、複雑な数字の羅列であるインターネット規約住所を正確に入力しなければなりません。これは非常に面倒で、とても実用的ではありません。名前解決体系のおかげで、私達は簡単にウェブサイトにアクセスできるのです。このように、名前解決体系は、インターネットを円滑に利用するために欠かせない、重要な役割を担っています。まるで、電話帳のように、裏側でインターネットを支えているのです。
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インターネット上の住所:完全修飾ドメイン名

インターネットの世界では、どの機械とどの機械がやり取りをしているのかを正しく理解することがとても大切です。そのために、それぞれの機械には、人間の世界でいう住所のようなものが必要になります。この住所の役割を果たすのが、完全修飾網域名です。完全修飾網域名は、階層構造になっていて、まるで家の住所のように、大きな範囲から徐々に細かい範囲へと絞り込んでいきます。 例えば、手紙を送る場面を考えてみましょう。日本という国の中から、東京都という都道府県、そしてさらに細かい市区町村、番地を指定することで、初めて手紙は相手に届きます。これと同じように、インターネット上でも、世界中の機械の中から特定の機械に情報を送るためには、段階的に範囲を絞り込む必要があります。 完全修飾網域名は、階層のそれぞれの部分を「.」で区切って表現します。一番右側は一番大きな範囲を示し、左に進むにつれてより細かい範囲を示していきます。例えば、「example.co.jp」という完全修飾網域名を考えてみます。「jp」は国を表す部分で、日本を示します。「co」は会社を示す部分です。「example」はその会社の具体的な名前です。このように、右から左へ段階的に絞り込むことで、世界中のどの機械を指しているのかが明確になります。 もし、住所の一部が欠けていたら、手紙は相手に届きません。同じように、完全修飾網域名が不完全であれば、インターネット上でも情報を正しく送受信できません。そのため、完全修飾網域名は、インターネット上で情報をやり取りする上で非常に重要な役割を担っていると言えるでしょう。