
あらゆる機器をつなぐUSB
皆さんの机の上を見てください。計算機や画面、印刷機など、たくさんの機器が線でつながっていることでしょう。この線でつながるための大切な仕組み、それが今回の話題である「汎用直列接続方式」です。今では当たり前のように使われていますが、一体どのような仕組みで、私たちの生活を便利にしているのでしょうか。
「汎用直列接続方式」とは、様々な機器を計算機に簡単に接続できるように作られた共通の約束事のようなものです。「汎用直列接続方式」という名前は、英語の「ユニバーサル シリアル バス」を訳したものです。文字盤や指示器はもちろんのこと、印刷機や写真読み込み機、携帯電話、写真機まで、実に様々な機器をたった一本の線でつなぐことができます。
以前は、機器ごとに違った形の接続部分や線が必要でした。例えば、印刷機には印刷機専用の線、写真機には写真機専用の線を使わなければならず、計算機の後ろ側はまるで蜘蛛の巣のようにたくさんの線が絡まっていました。しかし、この「汎用直列接続方式」のおかげで、機器の接続は驚くほど簡単になりました。線を差し込むだけで、計算機は接続された機器を自動で見つけて使えるようにしてくれるのです。まるで魔法のようですよね。
さらに、「汎用直列接続方式」は複数の機器を同時に接続できるという利点も持っています。例えば、文字盤と指示器、印刷機を同時に計算機につないで使えます。もし、機器ごとに専用の接続部分が必要だったら、計算機にはたくさんの接続部分がなければならず、とても使いづらかったことでしょう。
このように、「汎用直列接続方式」は、様々な機器を簡単に、そして同時に接続できるという画期的な技術です。目立たない存在ですが、現代の情報化社会を支える重要な役割を果たしている、まさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。