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フィルムスキャナー:思い出をデジタルデータに

写真フィルムを数字の情報に変える機械が、フィルムスキャナーです。フィルムスキャナーを使うことで、昔撮った大切なフィルム写真を、パソコンや携帯電話などで見たり、手を加えたり、みんなと共有したりすることができます。 フィルムスキャナーは、フィルムに光を当て、その光がフィルムを通り抜けた時の様子をセンサーという部品で読み取ります。フィルムに焼き付けられた画像が、このセンサーによって数字の情報として取り込まれるのです。こうして、色あせたり傷みやすいフィルム写真を、数字の情報としていつまでも残せるようになります。 フィルムスキャナーには、大きく分けて二つの種類があります。一つは、フィルムを一枚ずつセットして読み取るフラットベッド型。もう一つは、フィルムをまとめてセットし、自動で読み取りを進めてくれるフィルムホルダー型です。 フラットベッド型は、高画質で読み取れるのが特徴です。フィルムをガラス板に密着させることで、ゴミや傷の影響を抑え、鮮明な画像を得ることができます。一方、フィルムホルダー型は、一度にたくさんのフィルムを読み取れるので、作業時間を大幅に短縮できます。 また、読み取った画像の解像度も重要な点です。解像度が高いほど、きめ細かい画像を得られます。しかし、解像度が高いとファイルサイズも大きくなるため、保存容量に注意が必要です。 数字の情報に変換することで、写真の整理や検索も格段にしやすくなります。日付や撮影場所などで写真を分類したり、キーワード検索で目的の写真を見つけたりすることも可能です。このように、フィルムスキャナーは、大切なフィルム写真を未来へつなぐための、頼もしい味方と言えるでしょう。