ソフトモデム

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ハードウエア

ソフトモデム:価格と性能のバランス

音を伝える電話回線と、0と1の信号でやり取りする計算機。この異なる言葉を翻訳するのが、電話回線接続器の役割です。昔ながらの電話回線接続器は、この翻訳作業を専用の部品で行っていました。この部品こそが、音を電気信号に変えたり、電気信号を音に変えたりする装置の心臓部です。 一方、最近の電話回線接続器の中には、この心臓部を計算機の頭脳である演算処理装置に肩代わりさせるものがあります。これが、今回お話する「柔らかな電話回線接続器」です。「柔らかな電話回線接続器」は、計算機の指示を与える手順書で翻訳作業を行います。専用の部品を使わないので、部品代がかからず、結果として電話回線接続器全体を安く作ることができます。これが、「柔らかな電話回線接続器」の大きな利点です。 しかし、便利な反面、弱点もあります。翻訳作業を演算処理装置に頼るため、演算処理装置は普段の計算に加えて翻訳作業もしなければなりません。演算処理装置の負担が大きくなり、計算機の動きが遅くなることがあります。特に、複雑な計算をしている時や、たくさんの作業を同時に行っている時は、この遅さが目立つことがあります。 つまり、「柔らかな電話回線接続器」は、安価で手軽である一方、計算機の動きを遅くする可能性があるという両面を持っているのです。自分に合った電話回線接続器を選ぶためには、それぞれの長所と短所を理解することが大切です。