コンパクトHTML

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規格

コンパクトHTML:携帯向けサイト構築の基礎

携帯電話や簡易電話といった表示画面が小さく、処理能力も低い機器で、情報サイトをきちんと表示するために作られたのが、コンパクトHTMLと呼ばれるものです。かつて、携帯電話は画面が小さく、複雑な処理を行う力も弱かったため、パソコンで見るような情報量の多いサイトを見せることは難しかったのです。そこで、普段パソコンで使われているHTMLをもっと簡単な形にしたものが作られました。それがコンパクトHTMLです。コンパクトHTMLは、標準的なHTMLに比べて、使える命令の種類が少なく、構造もシンプルです。そのため、データの大きさを小さくすることができ、通信にかかる時間や費用を節約できました。また、処理能力の低い機器でも、素早く表示することが可能になったのです。これは、通信速度が遅く、通信費用も高かった当時の携帯電話利用者にとって、とても大切なことでした。コンパクトHTMLは、日本独自の技術として発展しました。いわゆるガラケーと呼ばれる携帯電話が普及していた時代には、モバイルサイトを作るための標準的な方法として広く使われていました。コンパクトHTMLのおかげで、限られた表示能力しかない携帯電話でも、様々な情報サイトを閲覧できるようになったのです。今でこそ、スマートフォンで様々なサイトを快適に見られるようになりましたが、かつてのガラケー時代において、モバイルインターネットの普及を支えたのは、このコンパクトHTMLだったと言えるでしょう。コンパクトHTMLは、日本の携帯電話文化の発展に大きく貢献した技術なのです。