カプセル化

記事数:(2)

ネットワーク

トンネル通信:安全なインターネット接続

誰でも使える大きな道路のような、インターネット回線。便利ですが、たくさんの人が行き交うため、情報が誰かに見られる心配も残ります。そんな中、まるで自分たちだけが使える秘密のトンネルを掘るように、特定の二点間を繋ぐ技術があります。これがトンネル通信です。 この技術を使うことで、公共の道を通らずに、安全に目的地まで情報を届けることができます。インターネット上を情報が流れる時、通常は見えないように包んで送られますが、それでも途中で誰かに開封される可能性はゼロではありません。しかし、トンネル通信では、その包まれた情報自体をさらに別の特別な箱に入れて運ぶようなイメージです。 この特別な箱は、決められた相手だけが鍵を開けられる仕組みになっています。そのため、たとえ誰かが途中で箱を拾っても、中身を見ることはできません。こうして、重要な情報が安全に目的地まで届くのです。まるで秘密の通路を通って、大切な手紙を運ぶような安心感があります。 例えば、会社の事務所と自宅のパソコンを繋いで、会社のデータにアクセスする場合を考えてみましょう。インターネット上をそのままデータを送ると、情報漏洩の危険があります。しかし、トンネル通信を使えば、自宅と会社の間だけに仮想的なトンネルを構築できます。このトンネル内を通るデータは暗号化され、外部からはアクセスできないため、安全にデータのやり取りができます。 このように、トンネル通信はセキュリティを高める上で重要な役割を果たしています。インターネットの安全性を高める技術として、これからも様々な場面で活用されていくことでしょう。
ネットワーク

インターネットVPNとは?安全な通信を実現

皆さんが普段使っている、世界中に張り巡らされた情報網、いわゆる「情報の大通り」のようなものを想像してみてください。この大通りは誰でも自由に使える反面、情報漏洩の危険性も孕んでいます。まるで、人通りの多い場所で大切な手紙をそのまま持ち歩くようなものです。インターネット仮想専用線(インターネットVPN)は、この大通りに自分たちだけが使える「秘密のトンネル」を掘るようなものです。このトンネル内を通る情報は暗号化されるため、第三者に見られる心配がありません。 従来、企業が支店間や、外出中の社員と社内をつなぐためには、専用の通信回線を敷設する必要がありました。これは、いわば自分たちだけが使える専用の道路を建設するようなもので、莫大な費用がかかります。しかし、インターネットVPNを利用すれば、既存の情報の大通りに秘密のトンネルを掘るだけで安全な通信が可能になるため、専用回線を敷設するよりもはるかに低コストで実現できます。まるで、高速道路に自分たち専用のレーンを確保するようなものです。 例えば、遠隔地の支店と本社間でやり取りする重要な営業情報や、外出中の社員が社内システムにアクセスする際など、インターネットVPNは機密情報を守る上で重要な役割を果たします。秘密のトンネルを通ることで、情報が盗み見られたり、改ざんされたりするリスクを大幅に減らすことができるのです。このように、インターネットVPNは、費用を抑えつつ、安全な通信を実現するための、現代社会には欠かせない技術と言えるでしょう。