
あらかじめ備わる機能:オンボード
新しい計算機を買う時、部品を選ぶのは楽しい作業です。計算の速さを決める中央演算処理装置、情報の保管場所となる記憶装置、そしてこれらを繋ぐ土台となるのが基盤です。この基盤には、様々な追加機能を取り付けるための場所が用意されています。ここに、例えば画面の表示を良くする部品や音質を向上させる部品などを追加することで、計算機の性能を自分の好みに変えることができます。
この基盤にはあらかじめ様々な機能が備わっているものもあり、これを「オンボード」と言います。例えば、音の出力を良くする機能がオンボードで備わっていれば、別途部品を追加しなくても高音質で音を聞くことができます。同様に、画面の表示を良くする機能がオンボードにあれば、追加部品無しで高画質の画面を楽しむことができます。これらの機能がオンボードで備わっていることで、部品を追加する手間や費用を省くことができます。また、計算機内部の配線もすっきりとするため、空気の流れが良くなり、計算機の温度上昇を抑える効果も期待できます。
しかし、オンボード機能にも良し悪しがあります。オンボード機能は基盤に直接組み込まれているため、後から性能を向上させることができません。もし、より高い性能を求める場合は、オンボード機能を無効にして、別途高性能な部品を追加する必要があります。一方、追加部品は、必要に応じて交換や性能向上を図ることが可能です。そのため、将来的な拡張性を重視する場合は、オンボード機能だけでなく、追加部品についても検討する必要があります。
このように、計算機の性能や拡張性を考える上で、基盤にどのような機能がオンボードで備わっているかは重要な要素です。自分に必要な機能がオンボードで十分なのか、それとも将来的な拡張性を見据えて別途部品を追加するべきなのか、購入前にしっかりと検討することが大切です。